◆第38回かしわ記念・Jpn1(5月5日20時5分発走、船橋競馬場・ダート1600メートル)

 JRAの舞台で圧倒的な強さを見せてきたコスタノヴァ(牡6歳、美浦・木村哲也厩舎、父ロードカナロア)の取捨が、かしわ記念的中のカギを握る。

 今年のフェブラリーSで史上3頭目の連覇を達成したコスタノヴァ。

近走はスタートがいまひとつだったため、初めてブリンカーを着用して臨んだ。大きく出遅れた武蔵野S(2着)のような失態はなく、五分のスタートから中団を追走。4コーナーでも厳しい位置取りだったが、大外から一頭だけ馬なりで上がってくる。残り200メートル過ぎに鞍上からステッキが放たれると、先行馬を一気にのみ込み、後続に半馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。

 レース後のルメール騎手も能力の高さを再認識したようだった。「外に出してから手応えがすごく良かったです。ブリンカーを使ってすごくいい反応でした」と矯正馬具の効果を認めつつ、「彼はダートレースのトップレベルの脚を使います」とライバルを圧倒した持ち味を称賛していたほどだ。

 中央のダートでは連対を外したことがない強さを見せているのに、なぜか地方の舞台では過去3戦すべてで結果を残せていない。24年のクラスターC(1200メートル)では初めて掲示板を外す6着に敗れた。2度目は昨年のかしわ記念が3着。出遅れた影響もあったが、鞍上のレーン騎手は「直線に入ってキックバックが激しく、それに反応しバランスを崩した」と敗因を挙げた。続くさきたま杯(11着)も出遅れたが、ルメール騎手は「小回りのコースも合わない」と指摘している。

 地方の小回り、もしくは周回コースが不得手なのか、それもと中央と違う砂質が合わないのか。中央で好走したパターンは下級条件で勝った中山&新潟の1800メートルを除き、すべて東京のワンターンだった。木村厩舎の太田助手は「今回は1回り(コーナー4つ)の競馬が久しぶりになるので、どう対応できるかです。対応できるように調教していきます」と周回コースへの準備は怠っていない。

 陣営は昨年3着のリベンジへ態勢を整えてきた。4月29日の美浦・Wコースで6ハロン80秒7―11秒4、さらに2日にも6ハロン83秒4ーラスト11秒6と抜群の推進力を見せている。「長めからしっかり時計を出しました。週ごとに状態が上がってきているし、質の良い稽古ができています。ウィークポイントの右トモもケアしながら順調にやれています」と太田助手は好感触の様子。JRA王者が鬼門の地方で殻を破って見せるか。

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