本みりんを煮詰めると、甘みとうまみが凝縮したシロップ状になることを知っていますか。

豊かな香りと上品な甘さが特徴で、ハチミツやメープルシロップを思わせる味わいから、スイーツやドレッシングにも重宝されています。

ただ、家庭で作るとなると、どこまで煮詰めればよいのか、子供が食べる料理に使ってよいのかなど、気になる点もあるでしょう。

そこで、愛知県の三河地方でみりんを造って250余年の、九重味淋株式会社(以下、九重味淋)に話を聞きました。

中火で半量まで 時間ではなく量で見極める

九重味淋によると、火加減は中火にし、量が半分になるまで煮詰めます。みりんが少ないと煮詰まりすぎるので、300mLほどで作るのがおすすめです。

ガスとIHでは火加減が異なるため、煮切れたかの判断は、加熱時間ではなく半分になったという『分量』で確認します。

本みりんを煮詰めるとシロップに? プロに聞く作り方と保存のコツ
スイーツの写真

※写真はイメージ

煮詰める際は、次の点に気をつけましょう。

・アルコールを含むため、引火や吹きこぼれに注意する。

・糖度が高いため焦げつきやすい。

・煮詰めすぎると焦げたり、冷えた時に飴のように固まったりする。

・ガスは火力が強いと、鍋の側面からの加熱で焦げつきが起こりやすい。

煮切りみりんだから、子供の料理にも使える

みりんシロップは、本みりんを半量まで煮詰めてアルコールを飛ばした煮切りみりんです。

九重味淋はこれを『みりんシロップ』として商品化しています。

自宅で作る場合は、半量になったことが、アルコールが飛んで煮切った目安です。

本みりんを煮詰めるとシロップに? プロに聞く作り方と保存のコツ
みりんの写真

※写真はイメージ

半量になるまで煮切ると、アルコールはほぼ抜けているため、加熱しないヨーグルトや和え物、ドレッシングにもそのまま使えます。

子供が食べる料理にも基本的に使えるとのことです。

ただし、煮切っても微量のアルコールが残る場合はあります。

完全に避けたい時や体質的に気になる時は、よく加熱する料理に使うか、使用を控えましょう。

冷蔵庫で保存し、使い切る量だけ作る

保存は清潔な容器を利用するのが鉄則です。

みりんは煮詰めるとアルコール分が飛び、保存性が落ちるため空気中の雑菌が繁殖して傷みやすくなります。そのため保管には、冷蔵が必須です。

ただ、糖度が非常に高いので、時間が経つと白く結晶化してしまいます。

使い切る分だけ作るのがおすすめです。

本みりんを煮詰めるとシロップに? プロに聞く作り方と保存のコツ
シロップの写真

※写真はイメージ

パンケーキやヨーグルトのほか、加熱しない和え物や短時間で仕上げる煮物にも使えます。また、オリーブオイルと合わせたドレッシングもおすすめです。

作りすぎないことが、おいしく使い切る一番のコツといえるでしょう。甘みとうまみが凝縮したみりんで作るシロップを、ぜひ試してみてください。

※本記事は出典元企業の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/ブリジア]

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