『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』が、9月12日(金)に公開される。
アイアイ島で開催される「スーパーミラクルアイドルフェスティバル」に出演することになった咲良うた(キュアアイドル/CV:松岡美里)たち。
今回は、松岡美里と内田真礼にインタビューを実施。「推し」についてたっぷりと語ってくれた。
――まずは、本作の「大人目線の見どころ」と「お子さん目線の見どころ」を教えてください
松岡「今回、ストーリーを知ったときに、昔自分が好きだったものや、本気で推していたものを思い出しました。大人の方には、私と同じく"本当に好きだったもの"を思い出す瞬間を味わっていただきたいです。お子さんたちには、溢れている音楽や、ライブを見ている感覚、物語の世界の中にいる気持ちで映画を楽しんでいただきたいです」
内田「大人の方に関しては、"私もこの経験あったかも"と思い出す瞬間があると思います。推し活をするのは楽しいときばかりではないと思うんです。映画を通してあの瞬間好きだったものを思い出して"いい思い出だったな"と浸れるのはもちろん、"でもちょっと苦い経験もあったな"と青春を思い出す作品になっていると思います。
お子さんについては、テラちゃんを通していろいろなものを受け取るタイミングがあると思います。彼女はアイドルがあまり好きではないのですが、彼女自身も心を動かされる瞬間があり、映画を見てくれるお子さんたちも、アイドルたちのキラキラに心を奪われるときがきっとあると思います。私も"プリキュアってやっぱりかっこいいし、かわいい!"と思ったので、同じ気持ちになってもらえたらうれしいです」

――それぞれ演じたキャラクターについて、憧れる部分や好きだなと思う部分は?
松岡「テラちゃんがアイドル嫌いだと知っても"じゃあ身を引こう"とはならないところです。うたちゃんは、アイドルのキラキラさや素敵さを知っているからこそ、"この魅力をテラちゃんに伝えたい!"と心の底から思っているんです。
内田「テラちゃんは、実は面倒見が良く、『やれやれ』と言いながらなんでもやってくれる子なんです(笑)。『しょうがないな』といろいろとやっていくうちに、うたちゃんたちに少しずつ心を開いていく。そんなテラちゃんの心が動き、彼女自身もキラキラ輝いていく姿が最高で...。私も"そうなるのも分かるよ。テラちゃん!"と思いながらときめきを感じていました(笑)」
――感動的なシーンも多いプリキュアシリーズ。今回も「キュア泣き」はありそうでしょうか?
松岡「私は、台本やVTRを見た時点で泣いてしまいました。ですが、お子さんと大人の方で泣くシーンは違うかもなとも思います。今のお子さんが大きくなったとき、もう一度この映画を見たら、違う感情になるかもしれません。そういったところで親子のコミュニケーションになってくれたらな、と思います」
内田「泣けましたね。私はうたちゃんの必死の声にグッときました。あるシーンで"なんとしても...!"という場面があるのですが、彼女の思いが伝わってきて心を動かされたので、そこは注目ポイントかなと思います」
――プリキュアシリーズには学びもあると思います。今回、個人的に得られた学びがありましたら教えてください
松岡「『好き』という気持ちは、ここまで人を動かしもするし、悲しい気持ちにもさせるのだなと思いました。
内田「何かを推すというのは永遠ではないなと思いました。TV放送だけでいうとプリキュアに会えるのも基本的には1年間しかありません。1年前のプリキュア、2年前のプリキュアがいて、みんなそれぞれのタイミングで出会ってきた。その瞬間に出会ったものは全て本物で、その尊い瞬間はなくならないんですよね。だからこそ『この瞬間を楽しんで、大切にしよう』という学びがあるのかなと思いました。一緒に歌って、踊って、応援して...という瞬間が、明日につながりますし、ポジティブな思いももらえました」

――「キミプリ」は「推し」も重要ワードだと思います。お二人にとってのアイドル、推しがいらっしゃいましたら教えてください
松岡「私は学童でアルバイトをしていたくらい子供が大好きなんです。幼い子が無邪気に遊んでいる姿、何も考えずに『好き!』と言う姿、『これで遊びたいんだ』という気持ちで行動する姿...すべてに元気をもらえるので、元気な子どもの動画を見たり、妹の幼いころの写真を見たりして、溢れんばかりのエネルギーをいただいています」
――そのパワーを今はお子さんにお返ししているんですね
松岡「そうなっていたらいいなと思います!」
内田「私は、オーディション番組を経てデビューしたアーティストさんたちに元気をもらっています。新曲が出て"カッコいいな!"と思い、改めてオーディション時代の映像に立ち返ったとき、すっぴんで歌っている子たちの姿を見ると、"ここがあったから輝いているんだよね!"とグッとくるんです。オーディションで歌っているシーンを見て"そうそう。ここで失敗したんだよね"と、本人たちが振り返りたくない瞬間もふくめて愛おしい。そうやって推しのすべてを抱きしめるように見ています」
――オーディション番組はよくご覧になるんですか?
内田「以前見たときに感動して...。
――松岡さんと内田さんのお互いの印象を教えてください
松岡「大好きです!」
内田「恥ずかしい~」
松岡「もちろん、声優になる前から存在は知っていたので、まさかこうして一緒にインタビューを受けさせていただける日がくるなんて...本当にうれしくて!内田さんとは同じ事務所なんですが、雨が降っているときに事務所に行ったら、内田さんがいらっしゃったことがあったんです。びしょびしょになった私のカバンを見て『雨に濡れてるよ~!』と手ではらってくださったんです」
内田「そんなことあったね(笑)」
松岡「"な、な、なんて素敵な人なんだろう"、"やめてください!美しい手が汚れます!"と思ったのですが、そういうことを気さくにやってくださる素敵な方なんです。"私もこういう人になれますように!"と思うほど、大好きな憧れの先輩です」
内田「ありがとう。しっかりと一緒に仕事をするのが今回が初めてだったので、いろいろリサーチして、このプリキュアの収録に備えていました」
松岡「え~!ありがとうございます(笑)!」
内田「『マツミ』と呼ばれているらしい、ということを知りまして。出会った瞬間に『マツミって呼ばれてるの?』とコミュニケーションを図りました。そうしたら明るい笑顔で返してくれて...。いざ、お芝居をしてみると、本人の明るさとお芝居のパワフルさがリンクして、"なんてパワーのある子なんだ!"と思い元気をもらいました。今回、チームが出来上がったところに入るので緊張していたのですが、座長としてもすごく引っ張ってくれて、大好きになりました!」
松岡「うれしいー!」
内田「(笑)」

取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI
公開情報
『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』
2025年9月12日(金)公開