・・・その様子を見るに、あんたも『ファンタシースターオンライン2』に実装されたばかりの新クラス「ファントム」が気になる口かい? わかるさ。実装初日のShipの混雑具合、周囲のプレイヤーのクラス「ファントム」率には、俺も驚愕したよ。


実装初日のShip混雑状況。
昔は俺もカタナ使いでな。ブレイバー実装時の高レアカタナ「アギト」「ディエスリュウ」を求め海岸エリアを周回し、どれだけシュンカマンと言われようが「シュンカシュンラン」を撃ち続け、高レアのバレットボウを入手してもカタナ一本に絞り、一時期最強だった「スサノグレン」を入手した時は最高に輝いていたさ。

まぁその後色々あって長くログインしていなかったんだが、とある記事を書いてからまたプレイを再開してな。今では後継クラスにもなれるぐらいレベルは上がったよ。もちろん、カタナがメイン武器の1つである新クラス「ファントム」も体験済みだ。
そこで今回は、まだ体験していないあんたに向けて「ファントム」クラスがどういったものかを伝えたいと思う。

あ、性能は度外視で紹介するからよろしく。一番大切なのは、使っていて楽しいか?だと思うんだよ。「ファントム」なんて、名前からしてカッコイイだろ?

◆新クラス「ファントム」とは、一言で言えば中二びょ……“ダークヒーロー”なクラス

この「ファントム」を一言で表すなら、やはり“ダークヒーロー”という言葉がしっくりくると思う。もう1つの後継クラス「ヒーロー」が「スーパーマン」のような王道ヒーローだとすれば、この「ファントム」は「バットマン」のようなダークヒーロー的存在だろう。

アクションエフェクトやデフォルト衣装にも、「闇」をイメージさせるダークブルーカラーが使用されていたり、後述するキャラクターの「ファントム」に関する説明が明らかに王道よりも外道寄りだったりと、見れば見るほどダークヒーロー的側面は強いと感じるはずだ。


「ファントム」のコスチューム(女性)
「ファントム」のアクションエフェクト(一部)
……いや、もう正直に言おう。個人的には、“「ファントム」は最高級の中二病クラス”だと思っている。クラス特有の使用武器であるカタナ・アサルトライフル・ロッドの3つは、「ファントム」が使うことによって今までとは全く異なるアクションへと変化するのだが、そのどれもが“中二病的カッコよさ”を追及したと感じるんだ。

カタナは、既存の常時抜刀術ではなく、連続剣のようなアクションになっている気がする(動作が速すぎて、次の攻撃に移る際の動きがよく見えないんだ)。正直、今までカタナを使ってきた身としては、「ファントム」のカタナアクションの方が好きだ。抜刀術は、一撃に全てを込めるもの……言ってしまえば「グレンテッセン」のようなものをイメージしているからこそ、既存の常時抜刀術は好きになれなかった(カタナが好きだから使ってはきたが)。


武器を構えている時も、なんだか余裕綽々といった感じだ。

アサルトライフルは、一々カッコイイ姿勢・動作でのワンショット撃ちに変化している。既存の3点バースト撃ちなんて存在しない。それどころか、自立するビットも用いて戦闘を行うぞ。ビットとか、ロマン溢れすぎだと思うんだよ。

この姿勢以外にも、銃をクルクル回したりする動作があるぞ。
なんで回すかわからないが、カッコイイから良し。

そして、ロッド。こいつに関しては、“杖”というよりも“鎌”と言った方が早いだろう。武器の振り方がまず違う。既存のロッド攻撃が叩きつける感じだったのに対し、「ファントム」のロッド攻撃は切り裂く感じだ。「*ホワイトディザスター」や「*グリムアサシン」といった鎌のような見た目の武器迷彩を使えば、雰囲気もグッと高まるだろう。


公式サイトに掲載されている上記3枚の「ファントム」のロッド攻撃サンプル画像からも、鎌らしさは伝わるだろう。というか、この画像によって鎌らしさが向上していると思う。
事前に“「ファントム」は最高級の中二病クラス”と言っていたが、あれは悪い意味ではなく良い意味での言葉だ。「ファントム」は、俺みたいな“中二病的要素”が好きなプレイヤーには、たまらないクラスと言えるね。

「ファントム」の特徴はこれだけじゃないんだ。次ページで、亡霊の更なる恐ろしさを紹介するぜ。


◆「ファントムタイム」や「ファントムマーカー」「シフトPA」など、「ファントム」の固有アクション・スキルもカッコいいぞ
今までとは全く異なるアクションを体験できる「ファントム」だが、クラス特有の固有アクション・スキルにも特徴的でカッコイイものがラインナップされているんだ。こいつらを上手く活用することで、戦闘をより刺激的なものにできるから注目してほしい。

まず1つ目に、攻撃の選択肢を2倍に増やすアクション「シフトPA」を紹介しよう。これは、武器アクション後のとあるタイミングでPAを発動することによって、普段とは違う挙動のPAが発動されるというものだ。

この「シフトPA」は、「ファントム」が使える全てのPAに備えられているから、通常のPAと「シフトPA」を組み合わせることで、使用武器や状況にあわせた様々なコンボを生み出すこともできる。初めはどっちが通常でどっちがシフトなのか混乱するが、段々と使いこなせるようになって楽しくなるぞ!

カタナPAの「ヴォルケンクラッツァー」は、普通なら、落下攻撃に伴い衝撃波を発生させる攻撃になっているが……
「シフトPA」になると斜め下に突きのような攻撃を繰り出すぞ。
2つ目は、「ファントムマーカー」だ。これを習得することによって、エネミーに攻撃を当てた際に「ファントムマーカー」というものを蓄積できるようになる。これは“蓄積型の爆弾”のようなもので、一定量蓄積されれば好きなタイミングで起爆ができる。

「ファントム」のスキルには、「ファントムマーカー」が一定量蓄積された際にHP・PPを回復させるものや、攻撃での蓄積量を減らす代わりに起爆時の威力を高めるものが用意されている。自分の戦術にあわせて「ファントムマーカー」を調整するのも1つの楽しみと言えるな。

エネミーの顔に付いている紫色のマーカーが「ファントムマーカー」だ。
起爆で大ダメージを与えられるぞ。
3つ目は、一番の目玉スキル「ファントムタイム」だ。発動時に5秒間の無敵時間が発生し、発動中はステップの無敵時間が延長、消費PP減少、「ファントムマーカー」蓄積量増加などの効果が発生する、“亡霊の時間”という名前にピッタリな性能になっているぞ。

「ファントムタイムフィニッシュ」というスキルを習得すれば、各武器に応じた強力な一撃を繰り出すこともできるようになる。機会こそ少ないが、これでボス級エネミーに止めを刺せた時のカッコよさは筆舌に尽くし難い。「ファントム」を体験する気ならば、ぜひ1度狙って見るべきだな。

◆なかなか個性的なクラス管理官:キョクヤさんにも注目
『ファンタシースターオンライン2』といえば、新クラス実装に伴ってクラス管理官の新キャラクターも登場するもんだ。今回実装された「ファントム」のクラス管理官は、この「キョクヤ」って人だな。

「ファントム」クラス管理官:キョクヤさん
胸元の開いた服を着こなす、結構若いイメージの男性キャラクターだ。そう、男性キャラクターだ。正直言えば、ストラトスちゃんのような元気いっぱい女の子や、アザナミさんのような気さくなお姉さんキャラが良かった。クライアントオーダーをクリアして、目一杯褒めてほしかった。だが、このキョクヤさんは結構厳しめな性格であり、素直に褒められることはあまりないんだ。

しかし、キョクヤさんはそれらを忘れさせるレベルのとんでもない面白キャラクターをしている。そう、“中二病キャラ”だ。

キョクヤさんのクライアントオーダー。「依頼者より」の欄に注目だ。
キョクヤさんのパートナーステータス。右側でメッセージを発しているのもキョクヤさんだ。
自称は「黒き狼」。「闇に葬る」や「俺の中の影が疼く」、「“機関”が云々」などなど、中二病発言は数え切れないほど存在しているから、キョクヤさんへのクライアントオーダー報告時などは、彼の言葉にしっかり目を通してほしい。

しかも、キョクヤさんの担当声優は「堀川りょう」さんだ。言ってしまえば、「ドラゴンボール」の「ベジータ」だ。俺は、キョクヤさんが声を発する度にちらつく「ベジータ」の面影によって、キョクヤさんが圧倒的強者に見えてしまって仕方がない。「ドゥドゥ」の「東方不敗」と同じ現象だな。

今回の新クラス「ファントム」だが、本記事でもよく目にした通り“中二病的カッコよさ”を存分に押し出したクラスと言える(正直キョクヤさんの影響も大きいが)。もし「ファントム」クラスを体験する際は、本記事を執筆中の筆者のように少し中二病的な気持ちに浸ってみると、普通にプレイするよりも『ファンタシースターオンライン2』を楽しめるかもしれないぞ!

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