身長148センチと小柄であどけない中国のコスプレイヤー・橘子(じゅず)さんがいます。

『りゅうおうのおしごと!』雛鶴あい
先立って開催された日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2019」では、『りゅうおうのおしごと!』に登場するランドセルを背負った雛鶴あいのコスプレが、“本物みたい”だとTwitter上で話題になりました。


現在、日本留学中の彼女の動向にファンの注目が集まる中、そのパーソナリティーに迫りながら今後の活動について訊きました。コスプレに留まらず、ロリータ、ポートレート写真と合わせてお届けします。

眩しい画像を一気見する(全38枚)

――コスプレを始めたのはいつ頃ですか?きっかけを教えてください。

橘子
2013年からコスプレを始めました。きっかけは2012年に初めて動漫イベント(※) に参加した時にコスプレイヤーを見たことです。カメラを前にしたどのコスプレイヤーも、すごく自信に満ち溢れているのが印象的でした。
コスプレができる喜びと、コスプレに注ぐ情熱を感じることができて、私もやってみたいと思ったんです。

(※)中国におけるアニメや漫画、ゲームに関するイベントの総称。

――コスプレするキャラクターを選ぶ基準はありますか?

橘子
特にはありません。可愛いキャラもかっこいいキャラも自分が好きになったら、試しにコスプレしたくなります。それでもやっぱり、自分の身長が足りなくて諦めることはあります。

――身長については、周りの声やご自身の考えはどうでしょうか?

橘子
背が高い人と比べるとか弱く見られがちなので、周りの人は私を可愛いと言ってくれます。
よく未成年だと思われるんですけど、実年齢より若く見られるのは嬉しいかな(笑)。

――中国での出身はどちらですか?日本に留学を決意した理由は?

橘子
広州で育ちました。小さい頃から日本のアニメが大好きで、たくさん影響を受けてきたんです。アニメがきっかけで日本の文化を学ぶうちに、日本が好きになったので留学を決めました。

――これまでを振り返って、どのようなコスプレ 活動をしてきましたか?

橘子
ゲームショーなどではゲーム企業ブースのコスプレイヤーを務めたことが多くあります。同人イベントでもゲストとして何度も招待されました。
あと、私はロリータが大好きなんです!家に100着以上のロリータ服がありますし、作品撮りもよくしています。

――これまでで一番反響が大きかったコスプレは何ですか?

橘子
『とらドラ!』逢坂大河の虎コス写真です。逢坂大河は私が大好きなキャラでしたし、その時のコスプレのクオリティーは自分でも大変満足したものでした。

『とらドラ!』逢坂大河(虎コス)
――印象に残るコスプレの思い出はなんですか?

橘子
なかなか忘れられないのが初めてコスプレした時です。動漫展で初めて多くのカメラマンに撮られて、ものすごく緊張しました。あの時は1日中撮影していても疲れを感じなくて、とにかく嬉しかったです。
残念ながら今はもう以前のように1日中撮影する体力はなくなってしまいました・・・衰えましたね。

『地獄少女』閻魔あい
――最近注目のアニメやゲームは何ですか?

橘子
最近は学業が忙しくて、なかなか新しいアニメは観られていないんですけど、『五等分の花嫁』が好きです。ゲームだと『アズールレーン』ですね。

――日本と中国のオタクイベントで違いを感じますか?

橘子
日本と中国では雰囲気が違いますね。日本で同人誌を購入したことはまだないですけど、コスプレに関して言えば、日本は撮影の秩序が守られていると感じます。コスプレイヤー一人を撮影するためにカメラマンが順番を守って並びますし、撮影する前にもコスプレイヤーに許可や意見を求めます。
中国では基本的に撮影時に並ばないので、初めて知った時は驚きました。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』五更瑠璃
――そういう意味では、日本で撮影会に参加することも増えていますが、どう感じていますか?

橘子
中国だとこれだけ連続して1対1の撮影をすることがないので、毎回撮影会に参加する時は緊張しますね。けれど、私を撮りたいと思って参加してくれることがすごく嬉しいです。

――今後の計画や将来の目標を教えてください。

橘子
今後も日本のイベントや撮影会、ロリータのお茶会に参加したいと思っています。将来の夢は活躍できるファッションデザイナーになりたいです。
そうすれば自分のコスプレ衣装も作れますから。

橘子さんは7月28日開催の「ワンダーフェスティバル2019夏」に参加予定。「わんだらー」ブースのコスプレイヤーとして来場者を待っているそうなので、会えるこの機会をお見逃しなく。