スクウェア・エニックスは、9月24日に特別番組「『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』おしえてアゲ★ナイト」を配信し、ニンテンドースイッチソフト『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』(以下、DQM3)のゲームシステムや開発秘話などを披露しました。

記念すべき1作目『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』から始まる『DQM』シリーズは、主人公が直接戦闘には参加せず、仲間となったモンスターたちを育成・編成して戦うゲームです。
シリーズ展開は、2006年から『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』に引き継がれましたが、本作で再び『DQM』のナンバリング作品へと立ち戻りました。

『ジョーカー』シリーズから『DQM』に戻り、ゲームシステムをどのような形に落とし込んだのか。その傾向や開発姿勢などを、今回の番組に出演したプロデューサーの横田賢人氏が明かしました。また番組の後半では、『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親であり、多数の作品に深く関わっている堀井雄二氏からのコメントも飛び出しました。

『DQM3』はどのような形で作られているのか。そして、堀井氏がどんなコメントを綴ったのか。
こちらでまとめて紹介します。

■『DQM』と『ジョーカー』の要素を受け継ぐ『DQM3』
横田氏はまず、『ジョーカー』シリーズからナンバリングシリーズへと戻すにあたり、これまでとは違う試みも行っていると説明。そのひとつが、バトルを通じた仲間の加入です。

今回の仲間加入は、ゲームボーイ時代の『DQM』と『ジョーカー』シリーズの融合をコンセプトに据え、「肉をあげて、起き上がりで仲間になる」「スカウトでの加入」の両方を採用。仲間にする選択肢が多いのは、嬉しいポイントのひとつでしょう。

こちらも重要な要素となる「配合」ですが、ゲームボーイ時代の「系統×系統」で子供の種族が決まります。
ですが、『ジョーカー』シリーズにおける配合の特長も受け継いでおり、複数の種族から子どもを選ぶことも出来ます。仲間加入に続いて配合も、過去作の要素をかけ合わせるハイブリットなシステムが搭載される模様です。

また本作では、多くの配合パターンが変更になりました。その理由について、「配合の醍醐味のひとつは、何ができるか分からない、化学反応的なワクワク感」と述べ、シリーズファンでも新たな発見を楽しんでもらえるというコンセプトがあることを明かしました。

最後にシナリオ面にも触れ、今回『ドラゴンクエストIV』に登場した「ピサロ」を抜擢した理由について明言。本作はシリーズ1作目のように、『ドラクエ』シリーズに登場したキャラクターの冒険にしたいと考え、堀井氏と話し合った上で決定したとのこと。


■堀井雄二氏 コメント全文
どうも。「初代モンスターズ博士」こと堀井です。

『モンスターズ』シリーズは、いよいよ明日で25周年。本当ね、こんなに長く続くとは思わなかったですね。
25年前かな。ちょうど『ドラゴンクエストVI』を出した後に、誰を主人公にして作ろうかって話になって、『DQVI』のテリーとミレーユの幼年期、小さい時から始めようみたいな話をして、作り始めたのを覚えています。


その後ね、『イルルカ』出したりとか、『ジョーカー』っていう新しい主人公を出したりとかしたんですけども、今回『モンスターズ』については、『イルルカ』に続く22年ぶりのナンバリング『モンスターズ3』として楽しみにしている人も多いんじゃないかと思いますね。

12月発売ということで、まだもう少し時間があると思いますが、先週から体験版の配信も始まったので、ぜひ遊んでみてくださいね。
どんなモンスターを仲間にするか、体験版で色々考えてくれれば楽しいと思います。

それでは、堀井でした。バイバイ~!

特別番組ではこのほかにも、『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』のゲーム概要やキャラクターなども紹介されました。その映像は今も視聴できるので、気になる方は直接チェックをどうぞ。