「出版不況で子供との接点失った」サン宝石語る民事再生の裏側と今後の展望

「非常にありがたいことに、注文が殺到してサーバーダウン。1日800万円もの売り上げが立つほどでした。ニュースをみて、『買って応援しよう』と思っていただいたおかげです」

そう語るのは、「株式会社サン宝石」専務の渡邊駿さん。

’65年に創業し、女子小中学生向けにアクセサリーや雑貨、ファンシー文具などの通信販売を手掛けてきたサン宝石。1円代から購入できるアクセサリーや文房具などが並んだカラフルなカタログが代名詞だ。

しかし、そんなサン宝石に危機が訪れる。

8月27日、民事再生の申し立てを行ったのだ。渡邊さんによると“女性の7割が認知”していると言われる同社の経営危機はたちまち大きな話題となり、冒頭のように“元少女”たちによる買い支え運動も巻き起こったという。

渡邊さんに強固なブランド力を持ちながらも経営危機に陥った経緯と、今後の見通しについて話を聞いた。

渡邊さんも「雑誌に掲載された広告をみてサン宝石を知った人が多いのでは」と語るように、サン宝石と読者を繋ぐ最大の“タッチポイント”がティーン向けファッション誌やマンガ誌に出稿された雑誌広告だ。

しかし、歯止めの効かない出版不況によりこれらの雑誌の部数が減少し、それにともなって新規顧客が激減していく。

「雑誌の発行部数の減少に伴い、メインの顧客である小中学生の子供たちへの周知が難しくなったのです。2度の値上げも行ったのですが、顧客が減った分の穴埋めにはつながりませんでした」(以下、カッコ内はすべて渡邊さん)


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