《2月2日誕生日 皆様へ声を届けたくて、こちらに書かせて頂きます》
Instagramにこう綴ったのは俳優の清原翔(30)。
‘20年6月12日、感染症心内膜炎による脳出血で倒れた清原。
清原は関係者やファンに感謝の言葉を綴った上で、《当初は思うように動かなかった身体に希望が見えはじめており、心身ともに元気であることをご報告させて頂きます》とし、《皆様に一日でも早くお会いできるよう、これからも頑張ります。宜しくお願い致します》と結んでいる。
’13年に男性ファッション誌『MEN’S NON-NO』専属モデルとしてキャリアをスタートし、’16年に俳優デビューした清原。’19年の朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)で、広瀬すず(24)演じるヒロインの義理の“お兄ちゃん”役で認知度を高め、’20年に入ってからは『恋は続くよどこまでも』(TBS系)や『東京ラブストーリー』(FOD配信)といった話題作への出演を重ねていた。
それは石原さとみ(36)の主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の撮影中のことだった。
清原が演じていた小野塚綾は、石原演じる葵みどりの病院薬剤師という職業を知ってなぜか興味を示し、たびたびみどりの前に現れるというミステリアスな役どころ。ドラマは3月初旬にクランクインしたものの、コロナ禍で撮影は中断。緊急事態宣言が解除されたことで、6月8日に撮影が再開されたが、その4日後に清原は救急搬送された。
「その日、『アンサング・シンデレラ』の撮影を終えた後、清原さんは夕方に知人と会っていました。
■石原さとみ 降板の“きよたん”に「まずは元気になってほしい」
石原と清原は初共演だったが、石原が“きよたん”と愛称で呼ぶほど親しくなっていたという。
「救急搬送の知らせを聞いた当初、石原さんはショックを隠せない様子で、『“きよたん”どうなっちゃうの?』と動揺していました。その数時間前まで元気に過ごしていた様子を見ているわけですからね……。『すぐ回復するだろう』とも思っていたそうですが、それでも清原さんのことを心配していました」(スポーツ紙記者)
しかし、石原の思いに反して6月18日、所属事務所は“命に別状はないが脳出血で予断を許さない状態が続いている”と発表。発症から6日が経った時点でも、集中治療室(ICU)で治療を受けている緊迫した状態だったため、その10日後に清原はドラマを降板。
「清原さんは小野塚について『最初こそ謎めいた男ですが、苦悩を抱えていることが次第にわかってくる。最終的には視聴者に共感してもらえるキャラクターになるのではないか』と意気込み、役柄に真摯に向き合っていました。現場復帰できなくて、ご本人も悔しい思いをしたでしょう。
石原さんも清原さんの降板を聞いて、とても残念がっていました。それでも、『まずは、元気になってほしい……』と清原さんの回復を願っていました」(ドラマ関係者)
■成田凌 同期・清原の夢と復帰を応援
そんな清原の代役に選ばれたのが、成田凌(29)だった。
その後、’21年2月、清原の事務所は《現在は体調も安定し、脳に関しても異常はないとの診断結果を受けております》といったコメントを発表している。
「コメント発表の2ヵ月以上前、成田さんには『清原さんが目を覚ました』などの連絡が定期的に伝えられていたそうです。
成田さんは早いうちから“お見舞いに行きたい”と強く願っていたそうですが、コロナ禍にくわえ、当時出演していた朝ドラ『おちょやん』の制作はNHK大阪局。大阪に滞在することが多く、なかなかお見舞いが実現できていないことにやきもきしていました」(成田の知人)
『アンサング・シンデレラ』が放送されていた’20年8月、《5年前の今日 清原に撮ってもらった写真》といいInstagramに自身の写真を2枚アップした成田。長い付き合いのなかで、清原のことを“戦友”のように感じているようだ。
「2人が意気投合したのは、ただ単に同期だからという理由だけではありません。“芸能界入りを親に反対されていた”という共通点から『役者として良い作品に出て、周囲から早く認めてもらいたい』という意識がお互いに強く、その思いを共有していたといいます。
清原さんの夢は大河ドラマに出ること。その夢を応援している成田さんは、清原さんの復帰を誰よりも願っているでしょう」(前出・成田の知人)
石原と成田の願いを胸に、清原はまたリハビリに励んでいくことになりそうだ。