キャバクラ嬢との不倫を報じられた、お笑いコンビジャングルポケット」の斉藤慎二(40)。

8月17日配信の『FRIDAYデジタル』によると斉藤は今年6月に九州を仕事で訪れた際、福岡のキャバクラに来店。

そこで女性とLINEを交換し、そのまま午前3時すぎに女性の自宅へ行き関係を持ったという。

記事では斉藤と女性のLINEのやり取りが掲載されており、「今から会う?」など生々しくもスピード感のあるやり取りが見て取れる。そして、そこから約2カ月での不倫発覚となった。

またスクープされると同時に、斉藤だけでなく妻でタレントの瀬戸サオリ(35)もInstagramを更新し謝罪。相方のおたけ(40)もスクープの翌日にはSNSで謝罪するなど、各方面がスピード感のある対応を行っていたのも特徴的だ。

もともと“愛妻家”のイメージも強かった斉藤。

それなりの批判やCMの削除など一定の社会的制裁は受けているものの、レギュラーを務める朝の情報番組では公開謝罪してそのまま出演継続。ダメージは最小限にとどまっている印象がある。

数多くの不倫が報じられる今、“比較的ダメージが小さい”とも言えるこの現状。コラムニストのおおしまりえ氏は「斉藤さんの不倫には、2つのスピード感を感じる。また彼のようなスクープは今後増えるのではないか」と予想する。その真意を聞いた。

■2つのスピード感が生み出す被害の小ささ

斉藤さんの不倫は発覚から現在まで約1週間ですが、かなり沈静化した印象です。そこには、2つの“スピード感”が関係しているように思います。

1つは、不倫から発覚までのスピード感です。スクープでは6月にLINEを交換し、その日のうちに体の関係を持ったことのみ伝えられています。つまりその後のやり取りや関係については、報じられていません。1回だけの火遊びやハニートラップと見るかは人それぞれですが(どちらにせよ妻としては怒り心頭モノですが)、斉藤さんの人間的な“ゲスさ”が特に報じられなかったのは不幸中の幸いとも言えます。

過去の不倫報道では手書きの手紙や日記、生々しい行為やLINEでの要求など、人によって様々な裏の顔が報じられてきました。その結果、イメージを大きく落とした芸能人も多いのは皆さんご存知のところでしょう。

結局はスクープになった際に問題となるのは不倫という行為だけでなく、そこに付随する人間的な部分。今回、その点は最小限に抑えられたと言えそうです(もちろん、だから不倫しても良いという話ではないです)。

もう1点のスピード感とは斉藤さんや奥様など、関係各所が取れるだけの対応を早急に取ったという点です。

妻の謝罪などは、一部からは「やりすぎでは?」とリアクションが出るほどです。

筆者も個人的には「別にわざわざ出さなくても……」とは思うものの、身内(妻)による終了(許す)宣言のインパクトを、今回の報道では感じることとなりました。

現実としてスポンサー関係のダメージは一定程度まぬがれませんが、レギュラー出演する番組などへは引き続き出演するなどの対応がなされています。そういう意味で、現状は社会的ダメージが少なく済んでいます(今後どうなるかは分かりませんが)。

こうした“2つのスピード感”が、今回の不貞スクープでは特徴として特に挙げられるのではないでしょうか。

■『一億総タレコミ時代』の不倫リスクを考える

「よくある芸人の火遊び」

一昔前ならそう例えられ、お咎めなしの時代もあったかもしれません。しかし時代の空気は、ノーダメージとは言えません。

筆者は今後、こうしたスピード感のある小粒の不倫報道がさらに増えるのではと予想します。その理由は、「一億総タレコミ時代」になっているからです。

一昔前はタレコミといえば、業界誌にツテを頼って売るといった、限られたルートのみが存在しました。しかし、今は業界誌も一般人へ門戸を開いています。またマスメディアが関心を示さなくても、暴露系YouTubeやインフルエンサー、SNSアカウントを活用すればいくらでも世間に発信する方法はあります。

こうしたツールの発展により、今後は暴露前提のハニートラップが増えることが予想されます。

同時に真剣交際だったとしても、問題が起きたら暴露の選択肢を気軽に取られることも考えられます。こうした背景を踏まえると、今後は一億総タレコミ要員になるのではないでしょうか。

いつ何時でもバレる可能性が高い状況において、もっとも低リスクなのは火遊びしないことではあります。その次くらいに、人間的なゲスさが薄まった“一晩限りの関係”になるのかもしれません。

実際に関係が希薄なものほど暴露する側も感情移入せず、情報を外に出すことが予想されます。

そうなると“不倫したら問答無用で社会的制裁”といった今の流れも、見直す時が来ているように思います。皆さんは今回の不倫報道について、どう思ったでしょうか。

(文:おおしまりえ)