今年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合)は、豊臣秀吉とその兄弟たちの共闘を描く。1月14日には、追加キャストが発表され、豊臣秀吉の家臣・福島正則を注目の若手俳優が演じる予定である。


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 言わずと知れた代表曲「愛のメモリー」の歌手・松崎しげるの長男、松崎優輝だ。追加キャスト発表時、松崎優輝はちょうど舞台『忠臣蔵』公演期間中だった。

 映画デビュー作では戦国時代にタイムスリップする野球部員役を演じたが、大河ドラマ初出演によって活躍の場がスケールアップ。 “イケメン研究家”加賀谷健が解説する。

卒業式の入場曲が「愛のメモリー」

 松崎しげるにとって、1977年リリースの代表曲「愛のメモリー」は、まるで足跡みたいな名曲である。しかも大音量が伴う足跡。歌唱中のステージ上に限らず、松崎が歩いたところならどこでも、名曲のフレーズがずしずし地響きのように聞こえる気がする。

 その意味でこの曲は、聴覚と視覚を同時に刺激する。たとえその場に松崎がいないところでも、音源が流れた途端に色黒なシルエットが浮かぶ。それくらい強烈な名曲だが、シチュエーションによっては面映ゆいこともある。

 というのも、松崎しげるの長男・松崎優輝にとって、「愛のメモリー」は父の代表曲であるばかりか、卒業式の入場曲でもあったのである。息子として誇りに思いながら、自分の卒業式で父のシルエットが強烈に浮かんでは、やっぱり気恥ずかしい気持ちが勝ったのではないかと想像する。

高校野球部員時代から父・松崎しげるに背中を押されていた

「愛のメモリー」が卒業式の入場曲だったエピソードは、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系、2024年8月1日放送)の「新旧2世芸能人大論争SP」に出演した松崎優輝が、番組テーマ「2世でちょっと損しました」として披露していた。

 他にも『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系、2021年4月13日放送)出演時には、野球部員時代にも同曲が応援歌だったことを明かしている。


 2016年夏、松崎優輝が所属していた和光高校の野球部が、第98回全国高校野球選手権大会西東京大会で敗退した。この話題は各スポーツ紙が取り上げていたが、試合を観にこられなかった父から息子に20通ものメールが届いたらしい。

 さらに松崎しげるが歌う「地平を駈ける獅子を見た」が応援歌として流れた。松崎優輝は、高校野球部員時代から父・松崎しげるに背中を押されていた。

 大学時代には、父の親友・西田敏行の演技力に憧れ、本格的に俳優を目指すようになる。映画デビュー作『ブレイブ -群青戦記-』(2021年)では、戦国時代にタイムスリップする野球部員役を演じた。

舞台俳優から大河ドラマ初出演へ

 俳優デビュー自体は2019年。舞台『転校生』だった。当時所属していた事務所では芸名「松谷優輝」を名乗り、主に演劇の世界に身を投じた。下北沢を拠点とする劇団ショーGEKIの公演に出演することが多かった。

 同劇団は、父・松崎しげるも卒業生である、日本大学芸術学部の出身者を中心に結成され、ダイナミックな殺陣からお笑いまで、演劇シーンのトレンド感に左右されない演劇ユニット的魅力がある。

 舞台俳優として下積みを経て、着実に活躍の場を広げている。
先日1月31日に新潟で千秋楽を迎えた舞台『忠臣蔵』にも出演していたが、先駆けて1月14日には今年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の追加キャストが発表され、松崎優輝は豊臣秀吉の家臣・福島正則役を演じる予定である。

 戦国時代にタイムスリップした野球部員役から、戦国武将を演じる大河ドラマ初出演へ。松崎優輝の主戦場がスケールアップしている。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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