(台北中央社)台湾訪問中のパラオのウィップス大統領は29日、国際記者会見を開き、台湾を訪問できたことに喜びを示すとともに、双方の観光往来再開の枠組み「トラベルバブル」が実現できたのは、台湾との間に深い信頼関係があるためだと強調した。同席した呉釗燮外交部長(外相)はウィップス氏の訪台について新型コロナウイルスの感染抑制に成功した双方の成果と友情の示しだとその意義を説明した。


ウィップス氏はこの日午前、台北市内の新光病院で健康診断を受けた。病院のPCR検査の設備を視察し台湾の医療サービスに対する理解を深めた。30日には蔡英文(さいえいぶん)総統と会談する予定。

ウィップス氏の外遊は1月の大統領就任後初めてで、新型コロナの感染拡大以降、台湾を訪問した最初の外国元首でもある。氏の訪台には駐パラオ米国大使も同行。これは1979年の台米断交後、初の米国大使の訪台となり、注目を集めている。


(鍾佑貞/編集:荘麗玲)