(台北中央社)中国共産党が今秋、党大会を開く予定だ。5年に1度の最重要会議とされ、今年で第20回を迎える。
中国軍に詳しい中山大の林穎佑・兼任助理教授(非常勤助教授)は、第20回党大会前に中国軍は上陸作戦を想定した訓練を増やし、台湾への圧力を強めるとの見方を示している。

中国軍では、台湾方面を管轄する東部戦区の陸軍司令員に、揚陸艦艇を運用した上陸作戦などを遂行する海軍陸戦隊の司令員が抜擢された。東部戦区には台湾侵攻において主要な役割を果たすとされる水陸両用混成旅団が属しており、東部戦区では今後、台湾への上陸作戦を想定した演習が増えることが予想されると林氏は指摘した。

林氏は、これらはいずれも台湾が将来的に立ち向かわなければならない挑戦だと話す。強襲揚陸艦「075型」が海軍陸戦隊と共に訓練を行っていることに言及した他、新たな075型も配備に向け準備が進んでいると伝えられていると説明した。

また、中国軍の新たな装備や人員配置よりも、これらが配備された後の変化に着目する必要があるとした。
現代の上陸作戦はすでに進化しており、国軍は中国軍の演習を観察して自己防衛能力の向上に務めるべきだとの考えも示した。

(游凱翔/編集:楊千慧)