(台北中央社)チャイナエアライン(中華航空)やエバー(長栄)航空など台湾の航空各社は12日、今年3月の営業収入をそれぞれ発表した。それによると連結売上高はチャイナエアラインが同月としては最近6年間で最高となる150億4200万台湾元(約656億1300万円)、エバー(長栄)航空が過去3番目の高水準となる163億6400万元(約713億8000万円)になったことが分かった。


チャイナエアラインの同月の旅客収入は84億5800万元(約369億円)で、前年同月比1129.36%増加した。要因について同社は、輸送力が順次回復し、市場の需要も高くなったとの見方を示した。今後は旅客輸送面で夏ダイヤの便数を現行よりも5割近く増やす他、貨物輸送では新たにボーイング777F型機を2機導入し、柔軟な運用を行う方針だ。

エバー航空は連結売上高について、2019年の夏休み以降最高を記録し、旅客収入は95億900万元(約415億1100万円)だったと説明。旅客輸送は海外市場の需要が安定していることや旧正月、冬休みの影響を受け、北米・欧州路線の平均利用率は約95%、桜のシーズンを迎えた日本路線も約85%に達したと明らかにした。

同社では先月30日に台北―クラーク線を就航させた他、4、5月には台北―広州、杭州、小松、高雄―マカオ、福岡、ソウル線を順次再開する他、台北―バンコク、シカゴ、サンフランシスコ、ミラノ、東京、福岡、高雄―浦東線などをそれぞれ増便する予定だ。


またスターラックス(星宇)航空の同月の営業収入は14億6300万元(約63億8200万円)で過去2番目の多さとなった。旅客輸送では日本が旅行シーズンを迎えたことで、安定した成長がみられたとした。

(頼言曦/編集:齊藤啓介)