(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は10日、日本の老舗弁当店、淡路屋(兵庫県神戸市)とコラボレーションした弁当の販売を開始した。11日までの2日間限定。
先月3日に起きた台湾東部沖地震で大きな被害が出た花蓮県を含む東部の食材がふんだんに詰め込まれている。

台鉄弁当と淡路屋は昨年12月、友好協定を締結した。台鉄が9日に発表した報道資料によると、淡路屋から台鉄に対し、食べ物を詰める陶器の容器200個と「台湾加油」(台湾頑張れ)のメッセージを書いた包装紙のデザインが提供された。また淡路屋は東部沖地震の発生を受けて日本で販売した台湾支援チャリティー弁当の売り上げの一部を日本赤十字社を通じて被災者に寄付するという。

弁当は花蓮の古称「洄瀾」から「洄味弁当」と名付けられた。花蓮県富里郷のコメと赤キヌアを混ぜたご飯に、台湾の原住民(先住民)が多用する伝統的な香辛料の馬告(マーガオ)を振りかけた東海岸産シイラの揚げ物、同県吉安郷名産のハヤトウリの葉、花蓮の景勝地、七星潭のかつお節、東部特産のローゼルの蜜漬けなどが入っている。


台鉄によれば、価格は399台湾元(約1900円)で、11日まで台北駅の弁当販売店「台鉄弁当2号店」で昼食と夕食の時間帯にそれぞれ50食ずつ販売。1人につき1食のみ購入可能だという。

(汪淑芬/編集:齊藤啓介)