(桃園空港中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は5日午前、中華民国(台湾)と外交関係を持つアフリカ南部のエスワティニ(旧スワジランド)から帰国し、桃園国際空港で談話を発表した。今回の外遊について「一時、妨害を受けた」と言及した上で、「かえって台湾の人々が世界へ向かう固い決意と意志を世界に示すことになった」とし、圧力に屈しない姿勢を強調した。


頼総統は先月末に外遊を予定していたものの、搭乗機が上空を通過する一部の国が中国の圧力を受け、飛行許可を取り消したとして出発を見合わせた。だが今月2日、頼総統はエスワティニに到着したと突如発表。現地に住む僑務委員によれば、エスワティニ国王が頼総統のために専用機を用意したという。

頼総統の帰国には、エスワティニのドラドラ副首相が同行した。頼総統は、台湾とエスワティニの間を無事に往復できるよう尽力してくれたとしてドラドラ氏に深く感謝した。

頼総統はエスワティニ訪問での成果に触れ、今回の外遊を通じて「中華民国台湾は、真の国力を示すことは他者を屈服させるのではなく、全ての人に幸福をもたらすことを行動で証明した」と語った。

その上で中国を念頭に、「ルールに基づいた国際規範を守り、世界の安全と安定を損なわせないようにすることは、現代の国際社会が重視すべき喫緊の課題であることを浮き彫りにした」と指摘。台湾は国際規範にのっとって国際社会の互恵と共栄を目指して力を尽くしていくとの方針を示した。

頼総統は4日間の滞在で、エスワティニの国王ムスワティ3世と首脳会談を行い、協力深化に向けた共同声明に署名した他、両国の共同事業「戦略的原油備蓄タンク」や「台湾産業イノベーションパーク」(TIIP) の進捗(しんちょく)状況について説明を受けた。最終日には国王主催の夕食会でもてなしを受けた。

(葉素萍、高華謙/編集:楊千慧)
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