(高雄中央社)台湾初の国産潜水艦試作艦「海鯤」の7回目の潜航試験が5日、実施された。海鯤が出港した南部・高雄市の高雄港には早朝から軍事ファンが駆けつけ、海鯤に声援を送った。
軍事専門家の紀東昀さんは、米国から貸与された模擬魚雷装置の返却期限が迫っているとみられるため、この日は模擬魚雷に関する訓練が行われる可能性があるとの見方を示した。

潜航試験の実施は約1カ月半ぶり。朝7時の出港を前に、十数人の軍事ファンが港で待機した。軍事ファンは海鯤の姿が見えると、台湾の地図が描かれた手作りの旗を振り、「海鯤がんばれ」と声をそろえて叫んだ。

紀さんは、海軍は以前、立法院(国会)で、模擬魚雷装置を5月頃に米国に返却すると報告していたとし、今回の試験の重点は模擬魚雷の試験だろうと指摘した。

試験の深度については、現在は依然として高雄港周辺で実施されているものの、毎回徐々に深くなっている可能性があるとし、南部の離島・小琉球付近で海鯤が確認された場合、さらに深度が増したことを意味すると説明した。

紀さんによると、海鯤の試験は今後、最終段階に入るとみられ、模擬魚雷の他、耐航性能試験も行われる見通し。試験深度がさらに深くなるだけでなく、航行速度も上がり、消費電力やシステムの安定性を確認する。海軍は、建造元の台湾国際造船から引き渡しされた後にようやく戦術評価を進めることができ、実際の運用面での検証が可能になる。

(林巧璉/編集:名切千絵)
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