2017年、ペルー・ナスカで奇妙な人型のミイラ化した遺体が何体か発見された。これは墓泥棒によって掘り起こされたものだ。
エイリアンなのか?エイリアン的な何かなのか?
特に3本指で頭の長いの「マリア」と呼ばれるミイラはセンセーショナルをを呼び、マニア界隈では大きな話題となった。
英国の研究者らは、最新のDNA解析と放射性炭素年代測定法を用いて徹底調査を行った。その結果、ミイラは1800年前のもので、ヒトの新種である可能性が高いという。
3本指のミイラをX線調査 ミイラを調査し、DNA解析用にサンプルを採取するチャンスを得たのは、研究者で、映像作家でもあるイギリスの超常現象研究団体「MapIt」の会長、スティーブ・メラ氏だ。
彼らは昨年7月にペルーへ飛び、関係者に取材も行なっている。
サン紙によると、メラ氏他1名はアンデス山脈の秘密の場所に案内され、そこでミイラをX線検査することができた。その結果、「歴史書を永遠に書き換える」大発見があったという。
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ミイラ「マリア」のサンプルを採取するスティーブ・メラ氏 / image credit:Steve Meraミイラ「マリア」の構造 検査結果によれば、3本指で、長く伸びた頭をしたミイラ「マリア」は、98.5パーセントが”霊長類”であるが、残りの1.5パーセントは不明だという。つまりヒトの遺伝構造と似ている。
ここから、マリアはこれまで知られていない初期のヒトの一種であるとメラ氏は推測している。
また一部で異星人では?と噂があった他のミイラは、“”おとり”として動物の骨と皮から作られた偽物であるとメラ氏は考えている。
マリアにはかつて内臓がきちんと揃っており、また指紋もある。
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マリアの3本指 / image credit:Steve Meraマリアは本物のミイラなのか? 2017年4月、ミイラはインカ帝国に関連する考古学を専門とするクスコのインカリ研究所へ運ばれた。
「マリアの遺体が驚くべき発見である証拠がある……歴史書を永遠に書き換える発見だ。マリアは21世紀で最も重要な発見と思われる」とメラ氏は話す。
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スティーブによれば、「マリア」から採取されたサンプルは98.5%がヒト(霊長類)だという / image credit:Steve Mera
犬歯、耳の欠如、水平の皮膚隆線など、珍しい特徴は死後に造作されたと考えられてきたが、メラ氏の見解では本物だという。
これまできちんとしたDNA解析を実施したのはメラ氏の研究チームのみであるそうだ。今、彼らはマリアはペルー政府によってきちんと管理されるべきだと考えている。今後はしかるべき管理が必要「謎のミイラは地球外に起源があるという非科学的な主張が聞かれるが、我々は今回それを反証しようと試み、マリアの大きな体以外は反証できたと考える」
チームは現在、ナスカの市長と交渉し、ミイラをナスカの博物館に移すべく進めているところだ。
「当局は引き続きミイラの捜索を行っており、”タスクフォース・ワウィタ”という作業部会も結成された」
「ミイラは急速に劣化している。遺体が生きて息をするハイブリッド爬虫類型エイリアンのものであると一般人を信じ込ませたくて躍起になっているグループもあるが、それは嘘であり、そうした試みは終わらせなければならない。」
「他の団体による報告は疑わしく、まともな学者すら関与していないのが実情だ。マリアのDNAから見つかった発見は、ほかならぬ一流の専門家からの注目に値するものだ」
とメラ氏は語った。
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Special Report: Unearthing Nazca
ミイラは偽物だった可能性大 その後の調べで、ファクトチェックを行っているサイト「Snopes」によると、3本指のミイラは人間の子供であることが判明したという。
人類学者らは、この細長い頭蓋骨は、おそらく宗教的儀式の一環として、幼い子供たちが頭を布やロープ、さらには木の板で縛る人工的な頭蓋骨変形という古代の習慣の結果であると説明している。
また、livescience誌によると、ペルーのミイラ研究者らは、墓泥棒が盗んだ本物のミイラの部位を使ってこれらの偽物を作成し、隠蔽するために白い塗料を塗ったと判断し、死亡した人間の体を非人道的に扱うことに強い反感を示しているという。
いずれにせよ、地球外生命体や新種のヒト科ではないことは明らかなようだ。
References:facebook / thesun / mysteriousuniverse/ written by hiroching / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
エイリアンなのか?エイリアン的な何かなのか?
特に3本指で頭の長いの「マリア」と呼ばれるミイラはセンセーショナルをを呼び、マニア界隈では大きな話題となった。
英国の研究者らは、最新のDNA解析と放射性炭素年代測定法を用いて徹底調査を行った。その結果、ミイラは1800年前のもので、ヒトの新種である可能性が高いという。
3本指のミイラをX線調査 ミイラを調査し、DNA解析用にサンプルを採取するチャンスを得たのは、研究者で、映像作家でもあるイギリスの超常現象研究団体「MapIt」の会長、スティーブ・メラ氏だ。
彼らは昨年7月にペルーへ飛び、関係者に取材も行なっている。
サン紙によると、メラ氏他1名はアンデス山脈の秘密の場所に案内され、そこでミイラをX線検査することができた。その結果、「歴史書を永遠に書き換える」大発見があったという。
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ミイラ「マリア」のサンプルを採取するスティーブ・メラ氏 / image credit:Steve Meraミイラ「マリア」の構造 検査結果によれば、3本指で、長く伸びた頭をしたミイラ「マリア」は、98.5パーセントが”霊長類”であるが、残りの1.5パーセントは不明だという。つまりヒトの遺伝構造と似ている。
ここから、マリアはこれまで知られていない初期のヒトの一種であるとメラ氏は推測している。
また一部で異星人では?と噂があった他のミイラは、“”おとり”として動物の骨と皮から作られた偽物であるとメラ氏は考えている。
マリアにはかつて内臓がきちんと揃っており、また指紋もある。
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マリアの3本指 / image credit:Steve Meraマリアは本物のミイラなのか? 2017年4月、ミイラはインカ帝国に関連する考古学を専門とするクスコのインカリ研究所へ運ばれた。
「マリアの遺体が驚くべき発見である証拠がある……歴史書を永遠に書き換える発見だ。マリアは21世紀で最も重要な発見と思われる」とメラ氏は話す。
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スティーブによれば、「マリア」から採取されたサンプルは98.5%がヒト(霊長類)だという / image credit:Steve Mera
犬歯、耳の欠如、水平の皮膚隆線など、珍しい特徴は死後に造作されたと考えられてきたが、メラ氏の見解では本物だという。
これまできちんとしたDNA解析を実施したのはメラ氏の研究チームのみであるそうだ。今、彼らはマリアはペルー政府によってきちんと管理されるべきだと考えている。今後はしかるべき管理が必要「謎のミイラは地球外に起源があるという非科学的な主張が聞かれるが、我々は今回それを反証しようと試み、マリアの大きな体以外は反証できたと考える」
チームは現在、ナスカの市長と交渉し、ミイラをナスカの博物館に移すべく進めているところだ。
「当局は引き続きミイラの捜索を行っており、”タスクフォース・ワウィタ”という作業部会も結成された」
「ミイラは急速に劣化している。遺体が生きて息をするハイブリッド爬虫類型エイリアンのものであると一般人を信じ込ませたくて躍起になっているグループもあるが、それは嘘であり、そうした試みは終わらせなければならない。」
「他の団体による報告は疑わしく、まともな学者すら関与していないのが実情だ。マリアのDNAから見つかった発見は、ほかならぬ一流の専門家からの注目に値するものだ」
とメラ氏は語った。
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Special Report: Unearthing Nazca
ミイラは偽物だった可能性大 その後の調べで、ファクトチェックを行っているサイト「Snopes」によると、3本指のミイラは人間の子供であることが判明したという。
人類学者らは、この細長い頭蓋骨は、おそらく宗教的儀式の一環として、幼い子供たちが頭を布やロープ、さらには木の板で縛る人工的な頭蓋骨変形という古代の習慣の結果であると説明している。
また、livescience誌によると、ペルーのミイラ研究者らは、墓泥棒が盗んだ本物のミイラの部位を使ってこれらの偽物を作成し、隠蔽するために白い塗料を塗ったと判断し、死亡した人間の体を非人道的に扱うことに強い反感を示しているという。
いずれにせよ、地球外生命体や新種のヒト科ではないことは明らかなようだ。
References:facebook / thesun / mysteriousuniverse/ written by hiroching / edited by parumo
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