洪水で流された猫、水没した車のドアに必死にしがみついていたところを無事救助
 アラブ首長国連邦ドバイでは4月16日、12時間で1年分の雨が一気に降り、大規模な洪水が発生した。道路は川となり、家屋は浸水し車が水没する中、白黒柄の猫が、水没した車のドアに必死にしがみついているところを発見された。

 猫は体半分が完全に水浸しの状態で、ちょっとでも気を抜いたら一気に流されてしまう状態だった。

 猫の存在に気が付いたのは、救命ボートに乗って救助活動にあたっていた警察官だ。警察官は猫の体をしっかりと抱きかかえ、自分の乗っているボートに移動させ、無事救助に成功したようだ。

 

ドバイで異例の大洪水 中東、アラブ首長国連邦(UAE)とオマーンでは2024年4月16日、過去75年間で観測史上最大の雨が降った

 ドバイの年間平均雨量は97mm、4月の平均雨量はたった8mmだが、16日夜までの24時間で160mm近くの雨が降り、年間降雨量を大きく上回った。

 この暴風雨の影響で洪水が発生し、家屋は流され幹線道路が冠水、鉄砲水も発生し、航空便や市内の公共交通機関は大混乱に陥った。

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Dubai streets still flooded as authorities scramble to clean up水没した車のドアにしがみついている猫を発見 そんなドバイで、もはや川と化した道路で救命ボートを漕ぎながら救助活動を行っていた警察官が、水没した車のドアにしがみついている猫を発見した。

 猫の体半分は完全に水に浸った状態で、流されないよう必死に耐えていた。

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 発見した警察官はボートで猫の近くまでいくと、しっかりと両手で猫の体を押さえながら、自分のボートへと移した。

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 猫が暴れたら水に落ちて溺れてしまうところだったが、猫は鳴き声を上げたものの、抵抗することなく、無事救助することができたようだ。  この後猫は安全な場所まで運ばれて行き、飼い主がいるかどうかの確認がなされたという。九死に一生を得た猫だが、猫には9つの命があるともいわれているので、そのうちの1つを使って生き延びることができたようだ。

 めったに大雨の降らないドバイの洪水はいたるところに混乱を引き起こしたようで、ドバイ国際空では駐機場が水没した。

 また、高級ブランド店が立ち並ぶ観光客に人気のショッピングセンターも浸水し、SNSに投稿された映像では、水浸しになったショッピングモールや駅構内の様子が映し出されている。 Written by parumo

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