カラパイア、満月速報の時間だ。2026年3月3日、ひな祭りの夜に特別な満月がやってくる。
今回の満月はただの満月じゃない。日本全国で観測できる「皆既月食」に加え、前日の3月2日夜には、「レグルス食」もやってくる、ドラマチックな天体ショーの幕開けだ。
月が地球の影にすっぽりと飲み込まれ、幻想的な赤銅色に染まる姿は、一度見たら忘れられない美しさとなるだろう。あとは晴れることを祈るばかりだ。
3月の満月「ワームムーン」が告げる春の足音
アメリカの先住民たちは、毎月の満月に名前をつけて暮らしに役立てていた。3月の満月は「ワームムーン」、日本語では「芋虫月(いもむしづき)」と訳される。
この名前は、冬の寒さが和らぎ、地面が温まってくることで、ミミズなどの虫たちが活動を始め、土の上に這い出した跡を残すことに由来している。
雪解けとともに大地が再び生命力を取り戻す、待ち望んだ春の到来を告げる満月だ。
空が赤く染まる皆既月食も到来
今回の目玉は、なんといっても日本全国で見られる皆既月食だ。月食とは、太陽、地球、月が一直線に並び、月が地球の影の中を通過することで、月が欠けて見える現象のことである。
月食には、月の一部が欠ける「部分月食」と、月が地球の濃い影(本影)に完全に飲み込まれる「皆既月食」がある。
皆既月食になると、地球の大気を通過した太陽の光のうち、波長の長い赤い光だけが屈折して月に届くため、月は「赤銅色」と呼ばれる独特の暗い赤色に輝く。
今回起きる月食は、月が昇ったときにはすでに欠け始めている「月出帯食(げつしゅたいしょく)」となる。
東の空から、すでに一部が欠けた、あるいは赤みがかった月が姿を現す様子は、非常に見応えがあるはずだ。
大気の状態によって、明るいオレンジに見えたり、深いワインレッドに見えたりと、その時々で表情が変わるのも月食の醍醐味といえる。
前夜には1等星を飲み込む「レグルス食」が楽しめる
さらに3月の天体ショーを特別なものにするのが、満月前夜の2026年3月2日に起こる「レグルス食」だ。
これは、しし座で最も明るい1等星レグルス(Regulus)が、月の後ろ側に隠される現象(星食)を指す。
今回のレグルス食は、満月直前の月に隠されるため、肉眼では見づらいかもしれない。望遠鏡や双眼鏡で拡大して観察したり、カメラの望遠レンズで捉えたりするのがおすすめだ。
潜入と出現の醍醐味を味わうためにも、星が見え始めたらすぐに、月のそばにあるレグルスの位置を確認しておこう。
残念ながら、九州の南端部より南の地域ではレグルス食にはならないが、月のすぐそばをレグルスが通過する様子を楽しめるはずだ。
満月・皆既月食・レグルス食を観測するベストタイミング
今回の天体ショーを最大限に楽しむために、まずはスケジュールを整理しておこう。ここで重要なのは、「皆既月食」と「満月」のタイミングの違いだ。
天文学的な「満月」とは、月が太陽のちょうど反対側にくる「瞬間」を指す。一方、「皆既月食」は月が地球の影に完全に隠れる「時間帯」のことである。
つまり、今回は「皆既月食が終わって月が明るさを取り戻し始めた直後」に、もっとも円に近い満月の瞬間を迎えることになる。
2026年3月3日、18時前後には東の空が開けた場所で待機し、数時間、夜空を見上げて楽しもう。
皆既月食が終わる直前、あるいは終わった直後から「レグルス食」が始まる。
レグルス食の時刻 2023年3月2日(月) 潜入開始 - 出現終了
・札幌 20時23.6分(高度43.5度) - 21時38.5分(高度53.8度)
・仙台 20時27.3分(高度46.1度) - 21時38.2分(高度57.2度)
・東京 20時30.6分(高度46.9度) - 21時34.5分(高度57.9度)
・京都 20時28.4分(高度43.7度) - 21時24.1分(高度54.0度)
・福岡 20時29.1分(高度40.0度) - 21時07.2分(高度47.6度)
皆既月食と満月の時刻 2023年3月3日(火)
・部分月食の始まり:17時50分頃
・皆既月食の始まり:19時04分頃
・皆既月食の最大:19時34分頃 ・皆既食の終わり:20時03分頃
・満月の最大時刻:20時38分 ・部分食の終わり:21時17分頃
3月とはいえ夜風は冷え込む。長時間外にいると体温を奪われるため、厚手のコートやカイロを用意して、万全の防寒対策で挑んでほしい。
2026年3月の天体情報は国立天文台のYoutubeで要チェックだ。
おとめ座の満月とレグルスが運ぶ開運ポイント
今回の満月はおとめ座の領域で起こる。
占星術においておとめ座は「分析」「調整」「浄化」を司る星座だ。そこに皆既月食という強力なリセットの力、さらに「王の星」とも呼ばれるレグルスの強いエネルギーが加わる。
このタイミングでの開運ポイントは、身の回りの徹底的な「整理整頓」だ。
新年度に向けて、物理的な掃除はもちろん、心の中に溜まった不要なこだわりを手放してみよう。
一度影に入り、再び光を取り戻す月のように、あなた自身も過去の古いパターンを脱ぎ捨てて、新しい自分へと生まれ変わる準備をするのだ。
レグルスは「成功」や「リーダーシップ」の象徴でもある。赤銅色の月を見上げながら、これから自分が成し遂げたいことを強くイメージしてみるといい。
空っぽになったスペースには、春の暖かな日差しのような、新しい幸運が力強く舞い込んでくるはずだ。
【追記】(2026/03/02)
3月3日の皆既月食と混同していた「レグルス食」の日付を3月2日に修正しました。併せて、レグルス食の潜入・出現時刻および各地の高度、観測の注意点を最新の正確なデータに更新しました。











