飛びぬけてデカい!アシカに交じって桟橋でくつろぐ巨大トドが話題をさらう
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 アメリカ・サンフランシスコの浮き桟橋に、推定体重900kgという規格外のトドが居座り、地元で大きな話題を呼んでいる。

 名前はチョンカーズ。

周囲のカリフォルニアアシカたちと比べると、とびぬけてどデカいことがわかる。頭1つ分どころか5つ以上は突き抜けている。

 腹から桟橋に飛び乗るたびに木が折れるような轟音が響き、カリフォルニアアシカたちが海へ弾き飛ばされていくのだが、それでもアシカのみんなと一緒にいたいようだ。

アシカ科最大のトドがサンフランシスコに出現

 カリフォルニア州サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフ地区にある観光埠頭、ピア39(Pier 39)は、カリフォルニアアシカの集まる場所として知られており、その光景を一目見ようと、国内外から多くの観光客が訪れる。

 夏の終わりから春にかけて数百頭から最大2,000頭ものカリフォルニアアシカが浮き桟橋に上陸し、びっしりと寄り添いながら日光浴を楽しむ様子は圧巻だ。

 おしくらまんじゅうならぬ、アシクらまんじゅう、とかいうダジャレは置いておいて….

 カリフォルニアアシカは、北米西部の太平洋沿岸に広く生息するアシカ科アシカ属の哺乳類だ。

 性的二形でオスの方が大きく、体長は約2.1~2.4m、体重は100kgから350kg。魚類やイカ・タコを主食とし、港湾施設や埠頭にもよく姿を見せる。

2026年4月初旬、そのピア39に圧倒的存在感を放つ訪問者が現れた。

 同じアシカ科に属する巨漢のトドだ。

 ネット上では「チョンカーズ」という愛称で呼ばれている。

 トドはアシカ科の最大種で、オスの方が大きく体長は約330cm、体重は最大1,120kgに達する。

 背面の体毛は淡黄褐色で、成獣のオスは上半身が肥大し、後頭部の毛がたてがみ状に伸びる。

 北太平洋やオホーツク海・ベーリング海に広く分布し、通常はアラスカやワシントン州付近の海域を主な生息域とする。日本では北海道沿岸に冬季回遊することでも知られている。

チョンカーズの推定体重は900kgほどで、周囲のカリフォルニアアシカたちより飛びぬけてどデカいことが一目瞭然だ。

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巨体で桟橋に飛び乗り、アシカを海へ弾き飛ばす

 チョンカーズの存在がネット上で一気に広まったのは、ある動画がきっかけだった。

 すでにカリフォルニアアシカでぎっしり埋まった浮き桟橋に、チョンカーズが腹から勢いよく飛び乗る瞬間、周囲のカリフォルニアアシカたちが次々と波の中へ弾き飛ばされていったのだ。

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 着地の衝撃音は、太いオークの木が真っ二つに折れるような轟音だったと目撃者は証言している。

 「あの浮き桟橋は、900kgの動物のために設計されたものじゃないわ」。ピア39マリーナの港湾主任シーラ・チャンドー氏は、2026年4月26日付のウォール・ストリート・ジャーナルにそう語った。

 幸いなことに、桟橋の設備や動物への被害は報告されていない。

 しかしチョンカーズが桟橋に飛び乗るたびに周囲は大混乱となり、港湾スタッフは頭を悩ませている。

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 チョンカーズが今回これほど長く居座っている理由について、チャンドー氏は湾内の豊富な魚資源を挙げている。

 「今この時期にこれほど長く滞在しているということは、近くに餌となる魚がたくさんいるということ。湾が健全な証拠です」と語った。

 ピア39にトドが立ち寄ること自体は初めてではない。

 チャンドー氏によれば、チョンカーズは数年に一度この桟橋を訪れている。

 今回は若いトドと一緒に現れたが、若い個体は数日で姿を消した。

 チョンカーズはすでに1か月以上居座り続けており、これまでの「数日で終わる立ち寄り」とは明らかに様子が違う。

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種を超えて群れに加わるアシカ科の習性

 そもそもなぜチョンカーズは、自分とは別の種であるカリフォルニアアシカの群れに混じっているのだろうか。

 アシカ類には「接触走性(そうしょくせい)」と呼ばれる習性がある。

 仲間の体や硬い面に触れ続けることで、安心感と体温を得ようとする本能的な行動だ。

 群れで身を寄せ合うことで心身を安定させる、アシカ科にとって欠かせない行動なのだ。この習性はトドもカリフォルニアアシカも共通して持っている。

 また、アシカ科が桟橋や岩場に上陸するのは日光浴や休息だけが目的ではない。

 体温調節、外敵からの回避、毛の生え替わり、仲間とのコミュニケーション、そして出産や授乳といった重要な行動もここで行われる。

 ピア39の浮き桟橋は、アシカ科にとって生きていくうえで欠かせない場所なのだ。

 チョンカーズにとっても、この桟橋は、体を寄せ合える「友達のいる場所」として映っているのかもしれない。

 仲間の大きさはかなり違うけど、カリフォルニアアシカたちも大きなトドを警戒する様子もないことから、仲間意識があるのだろう。

 同じアシカ科として「寄り添いたい」という本能は、種の壁と圧倒的体格差を超えたようだ。

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トドをめぐる人間との軋轢と個体数回復の今

 トドのチョンカーズのアシカの仲間たちの様子は微笑ましいが、大型海洋哺乳類と人間の関係が常にこれほど穏やかなわけではない。

 2022年7月、ノルウェーでは「フレイヤ」と名付けられたメスのセイウチが当局によって安楽死させられた。

 フィヨルド地帯に現れたフレイヤは、ボートに乗り上げるなど人間の生活圏に入り込み、公衆への危険があると判断されたためだ。

 世界中から批判の声が上がったこの出来事は、人間が海洋哺乳類の生息域にどれだけ深く踏み込んでいるかを考えさせる問題となった。

 トド自体も、長らく人間との関係に苦しんできた種だ。

 太平洋沿岸のトドの個体数は1970年代以降、乱獲を主な原因として大幅に減少した。 

 しかし近年、状況は変わりつつある。

 全体的な個体数が安定し、一部の地域では増加傾向が見られるようになった。

 15年以上にわたってIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「絶滅危惧種」に分類されていたトドは、現在「準絶滅危惧」へと区分が引き下げられている。

 絶滅の危機からは一歩遠ざかったものの、予断を許さない状況であることに変わりはない。

 チョンカーズがいつまでピア39に居座り続けるかはわからない。

 ただその巨体は、海の生き物たちと人間がどう共存していくべきなのかを我々に考えさせてくれるきっかけを作ってくれているようだ。

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References: Massive sea lion named 'Chonkers' is social media sensation at Pier 39[https://www.ktvu.com/news/massive-sea-lion-is-social-media-sensation-pier-39] / Chonkers the 2,000-pound sea lion is making waves in San Francisco Bay[https://www.popsci.com/environment/chonkers-giant-sea-lion-san-francisco/]

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