仕事きっちり。コンビでベッドメイキングをするヒューマノイドロボット
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 将来的には”2台持ち”のご家庭も?最新の家事ロボット2体が、会話もなしで息ぴったりにベッドメイキングする驚きの動画がSNSで話題だ。

 ロボット企業 Figure AIが先日、家庭向け自律型AIヒューマノイドロボット「Figure 03」の新たなデモを公開した。

 そこにはなんと2体のFigure 03が”働き者のロボットコンビ”と化し、仕上げのベッドメイキングへ。

 慎重に布団をつかんで、”目くばせ”や”うなずき”らしき合図を交わし、「せーの!」で、きれいに整えてゆく。
 
 互いに”空気を読む”かのような、”阿吽の呼吸”。人間らしさをにじませて仲間同士で協働する家事ロボットの最新事情を見ていこう。

ロボットたちの協力体制。2体揃って息ぴったりのベッドメイキング

 部屋に現れたこちらの2体は、米カリフォルニア拠点とするロボット企業、Figure AI の最新モデル「Figure 03」。

 2025年10月にデビューした、家庭向けの自律型AIヒューマノイドロボットだ。

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 その2体が、それぞれに散らかった部屋をお片付け。置きっぱなしの服を掛けたり、本を閉じたり。椅子を戻してPCをそっと閉じ、ゴミを捨てたり。

 ゆっくりだけど丁寧にちゃんと仕事してくれる。

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 ここまでは単独での作業だが、今度は一緒にベッドを整えることに。

でもロボット同士でそんなことまでできるんだろうか?

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 ところがだ。意外や意外。2体はまるで双子のように息ぴったり!

 ベッドをはさんで向き合うと、布団をつかんで「せーの!」ってなあんばいで整えてゆく。

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 よく見ると、1体が作業のたびに、もう1体と視線を合わせ、うなずく合図を出してるような?なんか仲が良くって可愛いぞ。

 そんなこんなでベッドメイキングをクリア。1体どころか2体で一緒にジェスチャーだけでここまでこなすとは。動きもなめらかで丁寧だし、びっくりだよもう。

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遠隔操作や会話もなし。リアルタイムで協働

 くり返し見ても飽きない面白さがある動画だが、ここで注目すべきは、このデモが、中央制御や直接通信がない中で行われたこと。

 つまり2 体が人間による遠隔操作や会話もなしで、リアルタイムで協働していた点だ。
 
 代わりに2体は、カメラとこれまでの学習済みポリシーだけを頼りに、環境を読み解き、動きを通じて、お互いの意図を推測する、という高度なことをやってのけた。

 同社によると、同じ空間でそれぞれ動き、影響し合うロボットたちに、共通の目標に向かって作業を続けさせることは難しく、気がそれないようにすることにとても苦労したもよう。

 つまりはあれか。「黙っていてもお互いの動きで気が散る」みたいな現象だろうか。人間にもあるあるな話だが、課題がそこってレベルの高さに震えるわ。

ロボットには難しい動作がいくつも

 加えて、見ためにほほえましかったベッドメイキングも、実はロボットたちには簡単なことではなかったそう。

 掛け布団のように柔らかく、大きく変形しやすい物体の取り扱いは、技術的に重要な課題になった。そもそも、こうした寝具に決まったつかみどころなどないからだ。

 そのためロボットたちは、一緒に掛け布団を引っ張って広げ、畳み、動かすといった動作のたびに、つかみ方や姿勢、動きをこまめに調整しつつ、互いの行動を予測しなければならなった。

 おまけにロボットたちは、一連の片づけに必要な、高度な全身移動や器用さまでもクリアした。

 ゴミを丸めて片足を上げ、ゴミ箱の蓋のペダルを踏んだまま捨てたり、折れ曲がりやすい物をうまく扱う、といったことを、あらかじめの手順なしでやり遂げた。

”頭脳”のアップグレードで進歩したヒューマノイド

 今回のデモは、ヒューマノイドロボット のさらなる進歩を実証している。

 その秘密は、彼らの”頭脳”にあたる最新のAIモデル「Helix(ヘリックス) 02」。2026年1月に発表されたこれまでのAIモデル「Helix」のアップグレードバージョンだ。

 Helix 02を搭載することで、同社のロボットは最も高度な「全身の自律制御」を手に入れた。

 これにより人間のように滑らかな歩行、長期的な自律動作に加え、繊細な感覚、柔軟な環境適応能力、器用さまで身に着け始めた。

制御範囲が上半身から全身に拡大。人間らしさがより向上

 初代Helix の高速かつ精密な行動制御の範囲は、ロボットの上半身までだった。

 その後同社は Helix 02 で実現した全身制御をもとに、改良を進め「歩行、操作、バランス調整」までの一連のシステムを構築した。

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 これにより、今まで断続的だったロボットの歩行がスムーズになり、歩くシーンが多い一連の作業でも、自律性を失なわず、人間の介入なしで最後までやってのけられるようになった。

 なお、その全身制御も、人間の動作データに基づく、実世界での動きの機械学習をシステムに取り込むことで、さらに人間らしい動作に近づいた。

 他にも、統合された視覚運動ニューラルネットワークを介して、Figure 03の全センサー(頭部カメラ、手のひらカメラ、指先の触覚センサー含む)と全アクチュエーターを直接つなぎ、繊細な運動制御を要する器用さを高めることで、より複雑な作業や環境に柔軟に対応できるようになった。

 以下は2026年1月に披露されたHelix 02 搭載機のデモ。キッチンの食洗機を開け、洗い終えた食器を収納した後、洗う食器を入れて動かすまでのシーン。

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 滑らかな歩行はもちろん、かがんだり、人間がするように腰で引き出しを閉めたり、片足で食洗機の扉を持ち上げたり。バランス能力はもちろん、トータル3分半もの立ち続けが伴う作業を終始安定して行うことにも驚く。

 手元の作業としては、食器を慎重に扱い、パッケージに入った小さな洗剤をつまみあげてきちんとセットするなど、繊細な作業も余裕。実用レベルに達するか?と思われてきた人型家事ロボットもついにここまで来たか、という感じ。

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「ロボット同士の協働」を可能にしたAIモデルHelix

 Helix が初めて登場したのは2025年2月。Figure AI 社が、それまで提携していたAI企業大手 OpenAIとの関係を解消し、独自開発した「Helix」を汎用ヒューマノイドロボットの”脳”として発表。

 画像認識、言語理解、行動制御を統合処理する Helix は、ロボットへの自然言語の指示や、事前学習なしのリアルタイムの行動を可能にした、初のVLA(Vision-Language-Action)モデルと注目された 。

 ただ当時の制御は、カメラがとらえる映像だけが頼り。先に述べたように、制御範囲もロボット(Figure 02)の上半身まで、と限定的で、今より自律性も低かった。

 とはいえ、単一のAIモデルで複数のロボットを同時制御し、「共通の作業を協力して行う」ロボットを実現した Helixは、ロボット業界に”次世代AIモデル”到来の衝撃を与えた。

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 以下が Helix 搭載のロボットの2体が、初めて見る食材を協力して冷蔵庫にしまう動画。2025年2月の公開以降、再生数140万回を超えている。

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 家事ロボットなど遠い未来と思いきや、案外そこまで来てるかも。そのうち一般家庭でも1体、2体が当たり前とかになるんだろうか。進化を続けるヒューマノイドロボットのこれからがますます楽しみだ。

References: Interestingengineering[https://interestingengineering.com/ai-robotics/humanoids-team-up-to-make-a-bedhttps://interestingengineering.com/ai-robotics/humanoids-team-up-to-make-a-bed] / Figure[https://www.figure.ai/news/helix-02]

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