岡田将生が、ウエディングドレス姿で男性とキスしたと話題になっている。岡田のウェディング姿でのキスが見られるのは、11月22日から公開される映画『想いのこし』。
たとえば、ドラマ『リーガル・ハイ2』(フジテレビ系)。岡田は、堺雅人演じる弁護士・古美門のライバル的存在として登場した、天性の人たらし弁護士・羽生晴樹を演じていたが、ネット上では放送中ずっと"羽生ゲイ疑惑"が囁かれていた。実際、最終回では羽生が想いを寄せていたのは古美門という衝撃的な結末を迎え、ネット上はお祭り騒ぎに。また、映画『偉大なる、しゅららぼん』では、濱田岳演じる殿の日出淡十郎と岡田演じるお供の日出涼介の主従関係に「萌える」という女子が多かった。
さらに、現在ドラマ放送中の『ST 赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ系)に至っては、登場する男性キャストすべてがゲイに見える......とまで言われているほど。この作品は、能力はトリプルAだが、警察内でははみ出しものの変人ぞろいとして知られるチーム"ST"を中心に事件を解決していくというもの。なかでも、そんなSTのリーダー的存在で、元引きこもりの赤城左門を演じる藤原竜也と、STの統括を任された岡田演じるキャップこと百合根友久警部のやり取りが「いちゃついているようにしか見えない」ともっぱらの評判なのだ。
昨年放送されたスペシャルドラマ『ST 警視庁科学特捜班』から、腐女子たちの注目の的となっていたこの作品。百合根は引きこもりだった赤城に対し、10秒以内に赤城を笑わせることができたらドアを開けて欲しいという賭けを持ちかけ、見事勝利し「僕の勝ち。赤城さんドア開けて?」と頼む。
そんな期待通り、連続ドラマの第1話も、赤城のズボンのポケットに入っている手袋を百合根キャップがはめてあげるなど、かいがいしく面倒を見るシーンから始まる。
ことあるごとに、メンバーや上司に対してST、とくに赤城とは「絶対離れません」と誓う百合根。第7話では、STメンバーのためにみんなの今後のキャリア100パターンを考える。その100パターンを考え中の百合根キャップに対して、赤城は「俺の100パターン考えたか?」と尋ねるのだが、まだだと聞くとちょっと不機嫌になって拗ねる。「あ、もしかして、後回しにされて僻んでます? じゃなかったらヤキモチ?」とからかうキャップに「誰に向かって言ってる」と強がるが、「照れなくても~」「照れてない」といったやりとりは、もうカップルにしか見えない。
第8話では、同業者である犯罪心理学者がモンスターになってしまい、赤城は「俺も......」と不安になるのだが、「赤城さんはモンスターにはなりません」と断言する百合根。
さらに、11月上演予定で初舞台となる蜷川幸雄演出の『皆既食~Total Eclips~』では、岡田は若く才気あふれるフランスの天才詩人・ランボーを演じるが、原作の『太陽と月に背いて』はランボーと年上の詩人ヴェルレーヌの同性愛にスポットを当てた作品。ヴェルレーヌはランボーの才能をいち早く見抜くが、そのエキセントリックな魅力に絡めとられ、妻子を捨てランボーへ走ってしまう。ヴェルレーヌは生瀬勝久が演じるのだが、2人のイチャイチャどころか、ドロドロの愛憎劇が繰り広げられる。年上の男を翻弄する、小悪魔男子。これまた妄想しがいのある役どころだ。
でも、いくら腐女子の妄想がかき立てられるとはいえ、そんなの役柄だけの話だろうと思いきや、実は岡田自身にもBL妄想をかき立てるエピソードが多い。小栗旬からの手紙に男泣きしたり、林遣都に面と向かって「かわいい」と言ったり、若葉竜也や加瀬亮、生田斗真、賀来賢人に対しても思わせぶりな言動をしている。なかでも溝端淳平は実家にも招くほど仲が良く、「両想いじゃないか」と噂されるほど。こうしたイケメン俳優たちとの仲良しエピソードが、腐女子の妄想スイッチを刺激しまくっているようだ。
また、仕草や思考、リアクションが女の子っぽいところや一時期編み物にハマったことがあるなど、"オトメン"エピソードに事欠かないことも妄想に拍車をかけている。オトメンぶりには、姉と妹という女きょうだいに囲まれて育った影響もあるようだが、くわえてかなりのシスコンらしい。とくに妹が大好きで、妹のパシリをやったり、妹にツンとして「がんばってるじゃん」と素っ気なく言われるのがたまらないと言うなど、いじられ体質というかMっ気の要素もある。
男友だちが多く、オトメンで、いじられ好きなM気質......このあたりが岡田自身が腐女子たちの妄想をかき立ている大きな要因。とはいえ、共演者から"純粋"と評される岡田だけに、こうした要素はあくまで素で、自ら腐女子ウケを狙っているわけではないだろう。ただ、これほどまでにBL妄想が掻き立てられる役が続くということは、もしかしたら制作サイドや事務所がその路線を狙っている可能性はないとは言い切れないのではないか。今後も、岡田の行く末からは目が離せない。
(田口いなす)