ミューズVSキレイキレイ、サランラップVSクレラップ...危ないのはどっちだ?

ミューズVSキレイキレイ、サランラップVSクレラップ...危ないのはどっちだ?
『使うなら、どっち!?』(サンクチュアリ出版)

〈カラフルでぷにぷにとした感触のジェルボールを、ただポイっと投げ込むだけ、驚きの洗浄力──!!〉

 今年4月の発売以来、その便利さと可愛らしい外見から、順調に売上を伸ばしている"第3の洗剤"こと「アリエールパワージェルボール」「ボールドぷにぷにっとジェルボール」。発売元のP&Gジャパンは過去10年間で最高の成長率を記録したといい、奥山真司社長も「ジェルボールが売上に貢献した」と評したほどだ。

 しかし発売からわずか2ヵ月半の7月末に乳児の誤飲事故が相次いでいることが発覚。さらにマイナビニュースによると、10月にはアメリカの小児眼科学会が機関誌で「ジェルボール洗剤が子供の目に入ると重大な角膜損傷につながる危険性がある」と発表した。同誌では、実際にジェルボール破損により結膜炎や角膜の損傷した子どもや、誤飲により呼吸困難や嘔吐などで受診した子どもがいたことを明かしている。

 当然のことながら、商品のプラス面しか言わないCMからは、そのようなことはわかるはずもない。ではほかの商品はどうか。ドラッグストアに行けば同じような商品がズラリと並び、何が安全で何が危険なのか、成分表示はあれど素人にはわかるわけもない。

 消費者は一体何をどう選べばよいのか。そこで、日用品の実名をあげ成分表示や効果・副作用を徹底解説、同じ用途の商品を比べどちらがより安全かセレクトしてくれる『使うなら、どっち!?』(渡辺雄二/サンクチュアリ出版)から、いくつかピックアップしてみよう。

 まずは風呂掃除に欠かせない風呂用洗剤のメジャー商品「バスマジックリン 泡立ちスプレー」(花王)と「おふろのルック」(ライオン)。見た目も似ていることから正直どちらでもいい気がして、ドラッグストアで安くなっているほうを選びがちではないだろうか。しかし、成分は全く違うのだ。

「ルック」の成分表示に記載されている、界面活性剤の〈直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム〉。これは「現在使用されている合成界面活性剤の中でも毒性が最も強い」といい、「人が誤飲すると、量によっては死亡する可能性がある。過去の実験では、催奇形性(胎児に障害をもたらす毒性)を疑わせる結果が得られている」と、恐ろしい文言が並ぶ。

 一方の「マジックリン」にも界面活性剤の〈脂肪酸アミドプロピルベタイン〉が含まれているが、「皮膚や目に対する刺激性が弱いのが特徴」で、「環境汚染も起こしにくいと考えられる」という。言うまでもなく「使うなら、こっち」には「マジックリン」が選ばれている。

 家庭の必需品である衣類洗濯用洗剤はどうだろう。頻繁にCMが流れている「ウルトラアタックネオ」(花王)には、「魚に対して毒性が強いことが確認されている」という、界面活性剤の〈高級アルコール系(非イオン)〉(別名:ポリオキシエチレンアルキルエーテル)が含まれており、「ボールド」(P&G)も同様だ。

 ならばパッケージに「無添加」の文字が踊る「さらさ」(P&G)は安全だろうと思うが、ここで謳う無添加とは、「蛍光剤・漂白剤・着色料が無添加」であり、成分表示をよく見ると、「ルック」と同じ最も毒性の強い界面活性剤が含まれているのだ。

 そんななか同書が推すのは、「せっけん そよ風」(ミヨシ石鹸)。メジャー感は劣るが、こちらは純石けん分の脂肪酸カリウムと脂肪酸ナトリウム配合、「毒性が低く、ほとんど無毒といえる」ことから、「使うなら、こっち」である。

 毎日使うハンドソープの定番「薬用せっけんミューズ」(花王)には、「旧・厚生省が、皮膚障害、アレルギー、がんなどを起こす可能性があるとして、表示を義務づけていたもの」である、〈サリチル酸〉〈赤202〉〈黄203〉が。

「ミューズ」とともにメジャーな「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」(ライオン)も、「皮膚障害、アレルギー、がんなどを引き起こす可能性のある安息香酸塩、赤401などが含まれている」からNG。

 ならば選ぶのは、「カリ石ケンのほかに、天然成分が多く含まれて」いるという、「アラウ 泡ハンドソープ」(サラヤ)一択となっている。

 とくに安全性に気を配りたい、赤ちゃんのための哺乳瓶洗いにも心配な成分が含まれていた。「赤ちゃん用ならどれも安全」と思いがちだが、「哺乳びん野菜洗い」(ピジョン)と「ミルトン」(杏林製薬)の成分を比べると、前者に含まれる界面活性剤の〈ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル〉は、毒性が低く刺激も弱い。

 しかし後者に含まれる〈次亜塩素酸ナトリウム〉は、「マウスに体重1kgあたり同成分を0.012g経口投与すると、半数が死亡するというデータがある」というのだ。

 ではピジョンの「ミルクポン」の成分表示にも、〈次亜塩素酸ナトリウム〉の文字が。慎重に選びたいところだ。
 
 同書では台所用品にも目を向けている。たとえばラップ選びについてだが、なんとメジャーどころで使いやすさ抜群の「サランラップ」(旭化成ホームプロダクツ)も「NEWクレラップ」(クレハ)も「こっちは、ダメ」と手厳しい。どちらも原材料は〈ポリ塩化ビニリデン〉であり、「発がん性のある塩化ビニリデンが残留している可能性がある」ためだ。そこで「合成樹脂の中でもっとも安全性が高いもの」と言われている〈ポリエチレン〉が原材料の「ポリラップ」(宇部興産)か「ワンラップ」(日本製紙)がオススメだという。

 さて、どのお宅にも常備薬として薬箱に入っているであろう、頭痛薬はどうか。それこそ素人にはさっぱりわからないジャンルだ。どちらも名の知れた「ノーシン」(アラクス)と「ロキソニンS」(第一三共ヘルスケア)、どっちが安全なのだろうか。
 
 まず「ノーシン」の成分である〈アセトアミノフェン〉は、「アナフィラキシーショックやスティーブンス・ジョンソン症候群などの副作用を起こす可能性が多少あるので注意」とする一方、「ロキソニン」は「効き目は強いが、あまりにも副作用が強いので、使ってはダメ」「安易な使用や継続的な使用は避けたほうが懸命」とし、「ノーシン」のほうに軍配が上がった。

 頭痛薬にはほかにも「バファリンA」(ライオン)や「イブA錠」(エスエス製薬)がメジャーだが、どちらも「添加物に発ガン性の疑いのある酸化チタン使用」しているため、軒並み「ダメ」である。

 同書はほかにも、200品以上の日用品を網羅している。何が危険で何が安全なのか、見極める力を養いたい。
(羽屋川ふみ)

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