
夏井先生から破門の勝村政信を梅沢富美男もバッサリ「こんな弟子なんか結構!」
今回は「ゴールデンウィーク」をお題に、ランキング戦に勝村政信、高橋真麻、ぼる塾・田辺智加、中川翔子が参戦。まず、才能ナシ3位に中川、凡人2位に高橋がランクイン。最後は夏井いつき先生の元弟子で現在は破門中の勝村、ぼる塾・田辺の一騎討ちに。
<才能ナシ最下位>
飛び石の蛙声鎮まる靴の音
勝村政信
「ゴールデンウィークは飛び石連休だなって。昔、子どもの頃に神社の池に飛び石があって、蛙の声が聞こえて。飛び石を飛んでいると、蛙の音が静まっていたなって」
勝村は「これで最下位をとったら、僕は終わりですからね?」と豪語していたが、まさかの才能ナシに撃沈して「うわあ...」と青ざめた表情。永世名人の梅沢富美男も「何してんの?」「松尾芭蕉先生のパクリで怒られますよ!」と大呆れ。
夏井先生は「お前だったのか...。松尾芭蕉の『古池や蛙飛びこむ水の音』を下敷きにして、なんとつまらない句を作ったのか」と開いた口が塞がらない様子で、「(古歌の趣向などを取り入れて作歌をする)"本歌取り"という技法はあるけど、こんな使い方したらアンタの枕元に芭蕉が化けて出るよ!」とブチギレ。
<添削後>
飛び石をゆけば蛙の声やみぬ
先生は「普通に書けば、言いたいことは言えるんですよ。整えたところで非常に凡人の句なんですけど」とバッサリ。さらに、「しばらく俳句をちゃんと作ってなかったでしょ? 今回は期待していたのに」「おっちゃん(梅沢)を見なさいよ。舞台しながら俳句もちゃんとやって、俳句の筋肉を落としてないでしょ。しばらく、おっちゃんの弟子になりなさい!」とお説教。しかし、梅沢からも「私もこんな弟子なんか結構ですよ!」と突き放され、勝村は「参りました...」とひたすら頭を下げまくっていた。
ぼる塾・田辺がKAT-TUN亀梨和也への愛あふれる「亀鳴く」句、夏井先生も大絶賛
そして、才能アリ1位に輝いたのはぼる塾・田辺。初登場は才能ナシだったが、「めちゃくちゃ悔しくて勉強したんです。勉強したら結果がついてくるのを学んで、また新たに(夏井先生の)本を2冊買いました!」。その言葉通りに有言実行の一句を披露した。
<才能アリ1位>
亀鳴くやお辞儀が深いグラウンド
ぼる塾 田辺智加
「昔、春ののどかな日にジャニーズさんのチャリティー野球運動会を観に行ったんです。その時に14歳のKAT-TUN・亀梨和也さんを見て、一人だけめちゃくちゃお辞儀が深かったんですよ。
亀がかすかに鳴くように思える春の情景を指す「亀鳴く」という空想的な季語を用いた一句に、梅沢は「すごいな! この子は上手になるね!」。亀梨の後輩のKis-My-Ft2・横尾渉も「本当に亀梨くんは信じられないくらいお辞儀が深いんですよ!」と絶賛。
夏井先生は「"亀鳴く"で春の夕暮れ時かなと分かります。そして、"お辞儀が深い"人物が出てきますね。どんな人かなと思うと"グラウンド"も出てくる。スポーツの練習が終わった後に、グラウンドに向かって深々と一礼する人物を思いましたね」と褒めたたえた。
<添削後>
亀鳴くや一礼深きグラウンド
「あなたはもっと上を目指すでしょ? "や"という文語なので、"深き"とすると文体の統一ができます。もう一押しするなら"一礼"という言葉もあります。まさに礼儀正しく深々という感じになります」
先生は1ランク上を目指す添削を施したが、「勉強して着実に伸びている実感はあります。これが確実なものになってから、私は特待生にゆっくり押し出したい。もうちょっとだけ頑張りましょう!」と太鼓判を押すと、特待生候補に急浮上した田辺は「あははは! すごい! うれしい!」と大喜びだった。
特待生昇格試験には名人6段の中田喜子、名人8段のKis-My-Ft2・横尾渉、句集出版を目指す永世名人の梅沢富美男が登場。中田は惜しくも現状維持、横尾は「函嶺のスイッチバック朝燕」で9段に1ランク昇格。梅沢は「暁光や桜隠しの五稜郭」がボツになり、出版まで残り7句のままだった。
◇
さて、次回5月5日のお題は・・・

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。