石油由来の『ナフサ』不足への懸念。関西にも広がっています。
ポテトチップスの袋が「白黒」に
中東情勢の悪化でいま、懸念されているのが、プラスチック製品などの原料となる「ナフサ」の不足。いわゆる“ナフサショック”です。
5月12日には大手菓子メーカーの「カルビー」がポテトチップスのパッケージを白黒2色の印刷にすると発表したことが話題となりました。原油やナフサを原料とする印刷インクなどの調達が不安定になっていることによるものです。
冷凍弁当の販売に欠かせない“真空パック”にも影響
帝国データバンクは、近畿の少なくとも9700の企業が、主要な石油化学製品メーカーと取引を行っていて、ナフサショックの影響を受ける可能性があると発表しています。これは、近畿の製造業の約35%にあたるということです。
兵庫県西宮市の弁当販売店「ミレニアムダイニング」は、10店舗を運営しながら、ホテルや病院の自動販売機などで、冷凍の弁当を販売しています。
その冷凍弁当の販売に欠かせないのが“真空パック”なのですが、ここにもナフサショックの影響が…。
(ミレニアムダイニング 重森貴弘社長)「4月のゴールデンウィーク前に(問屋から)発注したものが入ってこないと言われて、どのメーカーさんも新規のお客さんは受けつけてなかった。それは問屋さんが頑張ってくれて“なんとか1ケース確保しました”とか」
代替品調達も「折る手間がかかる」弁当の値上げには“ためらい”
以前は卸売業者に発注すれば翌日に届いていましたが、今は卸売業者のところに入荷されておらず、真空パックの入手が難しい状態になっているそうです。なんとか代替品を調達することはできましたが…
(ミレニアムダイニング 重森貴弘社長)「(代替品は)長さが違っていたり、厚みが薄かったりする。長いと折らないといけない。自動販売機の中で引っかかったりとかするんですよ。なので、折る手間がかかったりとか」
さらに弁当の袋の価格も3割ほど値上がりしている上、食材の価格も高騰していますが、弁当の値上げには“ためらい”もあります。
(ミレニアムダイニング 重森貴弘社長)「お弁当の値上げを3月にさせていただいたばかりなんですね。
市の指定ごみ袋にも“ナフサ不足”の影響が…
そして、こんなところにも影響が…。
日常生活に欠かせない「ごみ袋」です。
兵庫県加東市では、ナフサの供給不足を受けて、市の指定ごみ袋を製造する業者の入札が不調で、納品が予定より1か月ほど遅れることに。これにより市の指定ごみ袋が品薄になる懸念が出てきたのです。
そこで市が取った方法は、無地のごみ袋に分別のシールを貼る代替案です。
5月下旬から指定ごみ袋が納品されるまでの約1か月間、シールと無地のごみ袋をセットで臨時販売するということです。
ナフサショックはいつまで続くのか。生活のはしばしに影響がおよび始めています。

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