大阪・寝屋川市に夜になると、けたたましい鳴き声をあげる「ムクドリ」の群れが現れるということです。

「鳴き声がうるさい」「フンがすごい」などと市民らは苦悩しています。

そこに対策として“新兵器”が投入されました。その効果とは?

けたたましい鳴き声をあげる「ムクドリ」の群れ

【騒音・フン害】寝屋川市駅前にムクドリの大群「フンでこの辺が...の画像はこちら >>

京阪・寝屋川市駅。1日約5万7000人が利用する市の玄関口です。しかし、夕方になると駅前の雰囲気は一変するといいます。

(寝屋川市民)「(電線に)数珠つなぎな状態でいますね。正直言って怖かったですね」
(寝屋川市民)「葉っぱとかに真っ黒になって。すごくうるさいです」

7月下旬の夕方、日が傾いた駅前で取材を続けていると、無数の鳥が上空を旋回しているのが見えました。「ムクドリ」です。

数十羽の群れでやってきては街路樹や電線にとまり、けたたましい鳴き声をあげています。

ひっきりなしに落ちてくる大量のフン

【騒音・フン害】寝屋川市駅前にムクドリの大群「フンでこの辺が真っ白」 2色のレーザー放つ“新兵器” 終わりの見えない攻防に苦悩する街を救う?
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これだけいるということは「フン」も大量です。傘をさして木の下にいってみると…

(記者)「今フンが落ちてきました」

ひっきりなしに落ちてきます。これでは安心して通行することもできません。

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日中に改めて周辺を見てみると、路上や窓などいたるところにフンが。

(寝屋川市民)「上が怖いので絶対この(街路樹の)下は通らないようにしてるんですけど」
(駅の利用者)「きたらみんな逃げるんですよ。

フンがすごいから。この辺が真っ白になりますね」

「しんどいなぁ…」終わりが見えないフンの掃除

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市の委託を受けたNPO団体が、週に3回掃除をしていますが、一向に終わりが見えません。

「ブラシでこするのが大変ですね。しんどいなぁ…腰にくるんですよ」

寝屋川市によりますと、ムクドリは5年ほど前から駅前に飛んで来るようになり、次第に数が増えてきたということです。

なぜ人通りの多い駅前にやってくる?

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日中は緑が多い淀川の河川敷や大きな公園などにいる鳥が、夜になると天敵に襲われにくい安全なねぐらを求め、明るくて人通りが多い市街地にやってきているとみています。

これまでも、全国各地で繰り広げられてきたムクドリと人間との攻防。天敵のタカを投入したり、拍子木を鳴らして追い払おうとしたり…。

しかし、どれも効果は一時的でした。

追い払うための“悲鳴”自体が「騒音」に

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寝屋川市では、鳥の数が増えすぎると「録音されたムクドリの悲鳴」をスピーカーから流しています。

仲間の悲鳴に危険を感じて逃げていくということで、久しぶりに行ったこの日は効果てきめん!のように見えましたが…

(寝屋川市・都市管理部 山口宏幸さん)「一過性なので、一旦は逃げますけど、ここはダメなんだなというようなことにならなくて」

頻繁に鳴らすと音に慣れて、すぐ戻ってきてしまうといいます。

また、追い払うために流す大音量の“悲鳴”はそれ自体が新たな騒音にもなってしまい、市の担当者・山口さんも頭を悩ませています。

ムクドリ対策の“新兵器”が登場

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そんななか、この局面を打開するかもしれない“新兵器”を開発した会社が埼玉県にあります。

「NTT e-Drone Technology」。ドローンに搭載した装置から鳥が嫌がるレーザー光線を発射し、湖のワカサギを捕食するカワウや、養鶏場のカラスを追い払う機器などを開発しています。

しかし、ムクドリがいる街中ではドローンの飛行は難しいため、この技術を応用してつくったのが…

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(NTT イードローンサービス推進部 木下幸太郎さん)「レーザー照射棒です。赤と緑の光を動物の目に当てて、嫌がる反応を示して、その場からいなくなる。

そういった形です」

“慣れ”を防ぎ持続的な効果を期待

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レーザー照射棒は、棒の先に取り付けられた装置から、赤と緑の2色のレーザー光線が出る仕組みとなっています。

担当者によりますと、鳥にとって虫などのエサに見える赤い光で注意を引き、本能的に嫌がる緑の光で追い払うというものです。

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この光線は不規則に変わるようになっていて、慣れを防ぎ、持続的な効果が期待できるといいます。

(NTT イードローンサービス推進部 木下幸太郎さん)「やはり鳥獣害対策だと、1回やってしまって慣れてしまうみたいなことが多いので。どういった光が出ているか、予測がつかないような形を採用することで、慣れを防ぐと」

レーザーを放つと「めっちゃ嫌がってる」 しかし…

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8月下旬、ムクドリの被害に悩む寝屋川市駅前で、レーザー照射棒の実証実験が行われました。

市の担当者・山口さんも立ち会い、一緒に効果や課題を確認します。

鳴き声を頼りに、ターゲットとなる街路樹を選びます。狙いを定め、レーザーを放つと…

(寝屋川市都市管理部 山口宏幸さん)「あーすごいすごい。めっちゃ嫌がってますね。あー移った移った!これ効果ありますね」

しかし、別の木では…

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(寝屋川市都市管理部 山口宏幸さん)「ちょっと慌てだした感じですね」
(NTT イードローンサービス推進部 木下幸太郎さん)「(レーザー照射棒の)高さがどうですかね(足りていない?)」

思うように鳥が逃げません。

(寝屋川市都市管理部 山口宏幸さん)「結構、葉にレーザーが反射していますね」

どうやら生い茂った葉にレーザー光線が遮られ、鳥の目まで届いていないようです。

「駅前広場のより良い環境を目指していきたい」

【騒音・フン害】寝屋川市駅前にムクドリの大群「フンでこの辺が真っ白」 2色のレーザー放つ“新兵器” 終わりの見えない攻防に苦悩する街を救う?
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「NTT e-Drone Technology」は、今後も各地で実証実験を繰り返し、レーザー照射棒の改良を続けることにしています。

【騒音・フン害】寝屋川市駅前にムクドリの大群「フンでこの辺が真っ白」 2色のレーザー放つ“新兵器” 終わりの見えない攻防に苦悩する街を救う?
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(NTT イードローンサービス推進部 木下幸太郎さん)「いろんな形でこのレーザーを当てて、撃退とか追い払いをする方法を今後も考えていきますので、いろんな形状を試しながら、ぜひ、自治体の方に貢献できればと思います」

(寝屋川市都市管理部 山口宏幸さん)「これまでフン害であるとか、ムクドリの鳴き声であるとかというところで、ご迷惑をかけていますので。いろんな技術で、またこういったことも含めて、検討したりとか、試したりとかというのを、今後も続けていって、駅前広場のより良い環境を目指していきたいなというふうに思っています」

(2026年9月8日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『発掘!憤マン』より)

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