おととし、自宅で妻に暴行を加えて死亡させ、その後、遺棄した罪に問われた男の裁判員裁判で、検察側は懲役12年を求刑しました。

起訴状によりますと、無職の黒木佳史被告(36)は2024年5月、大阪市中央区の自宅で妻のいずみさん(当時52)に暴行を加えて死亡させ、その後、車で岡山県周辺に運び、遺棄した罪などに問われています。

いずみさんの遺体はまだ見つかっていません。

裁判員裁判の初公判で、黒木被告は裁判長からの人定質問に対して黙秘。起訴内容についても黙秘しました。

弁護側は傷害致死と死体遺棄については罪の成立を争うなどとして、無罪を主張しました。

検察官は冒頭陳述で、「知人に『妻が動かない、自首する』と電話していることや共犯の男(すでに死亡)が知人に対し、遺体を燃やしながら解体してダムに捨てたと証言している」などと指摘しました。

きょうの裁判で検察側は、協力したとされる男が「死体を土嚢袋に詰めて家の裏で灯油をいれて7~8時間燃やした」と述べたことや男の家からいずみさんと同じDNA型の毛髪が見つかったこと、焼き場から焼かれた人骨やいずみさんに結びつく装飾品などが見つかったことなどを指摘。

死亡したいずみさんは黒木被告から多数の血痕が残るほど激しい暴行を加えられ、「痛い」「やめて」「死んじゃう」といった悲鳴が1時間以上続いていて暴行態様は激しく悪質、さらにダムに捨てて死体遺棄で罪証隠滅を図るなどはなはだしく悪質だ、などとして傷害致死と死体遺棄の罪について懲役12年を求刑しました。

また、公務執行妨害の罪についても懲役10か月を求刑しました。

判決は来月20日に言い渡される予定です。

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