リラックスしているのに大人っぽい「種カジ」とは……
外出を控え目にしている今でも、愛犬・オカラくんの散歩は、近所の公園に出かけている種さん。
今日はソリッドなアウトドアスタイルでの登場。
「これは、普段ならば鎌倉や葉山でトレランするときの格好です。装う機会がめっきり減っている状況だからこそ、少しの外出時もおざなりにしたくない」。
ーーなんと! サーフィンばかりではなく、トレランもするのですね。
「意外と山にも興味があって。この冬は、結構スノースポーツも楽しみましたし。四十肩でサーフィンできない日もあるので、いろいろとチャレンジしています」。
ーーワッペンアレンジが賑やかなアウター。これはアウトドアブランドのものですか?
「ザ・ノース・フェイスのパーカを、最近ハマっているブランド、ア ラブ ムーブメントのワッペンでカスタム。シェルに縫い付けたら機能は低下すると思いますが、本気の山男じゃないので、ご愛敬。
シューズとキャップもザ・ノース・フェイス。Tシャツはギャラリー デプト、ショーツはアウターノウンです」。
ーー楽しむ気持ちを優先したカスタム術。
「こんな状況を経験して、好きなものを着て外出する自由のありがたみに初めて気付けました。だから、せめて少しの出歩く時間も大事にしたい。そうすれば、気分だって少しはアガりますよね。それがファッションの力」。
ーーその姿勢に大賛成。
今月の種カジ・ポイント
ノースのキャップにもワッペンを。「山でも自分らしいファッションを出していきたい。アイデンティティを大事にするのも種カジの流儀です」。
サングラスは、ゾフ×タカシ クマガイのもの。「胸元に掛けてアクセントに。ポップな色使いで気分をアゲるのもいい方法ですよね」。
「種カジ」とは……
「お洒落であるより、格好良くありたい」と言う種市 暁さんのスタイルに本誌が注目し、“種カジ”と勝手に命名して早数年。いつもパッと見の印象は無造作なのに、なぜか格好いいから不思議。そんな彼の装いの“タネ”をムリヤリ解説してもらう企画。
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PROFILE
たねいちあきら●東京・下町出身の都市と自然を縦横無尽に行き来する旅男。長年勤め上げたビームスを退社後、フリープランナーとしてさまざまなモノ・コトを仕掛ける業界のキーパーソンに。種カジのこぼれネタがポストされるインスタグラム(@taneichiakira)も要チェック!
山本 大=写真 髙村将司=文