自分に似合うのは一体どんな服なのか。もちろん理解はしているが、プロに選んでもらうことで新たな可能性を見出すこともあるだろう。
そこでスタイリスト・梶 雄太さんが実践指導! プロ目線で似合う服を選んでもらいました。
選んだのはこの人スタイリスト 梶 雄太さん Age 45
スタイリストのキャリアは1998年から。以後、雑誌や広告などさまざまなメディアで腕を振るう中、昨今は写真家としても活動。今年から自身のブランド「サンセ サンセ」もデビュー。
バッグデザイナー
吉田 寛さん Age 31
アウトドアメーカーで培った経験を活かし25歳からバッグ製作の道へ。“ユーザーとともに進化するバッグ”をテーマにブランド「アモア」を展開し、他のプロダクトのOEMやデザインも手掛ける。
梶 バッグ職人になる前はアウトドアメーカーに勤めていたんですよね? そのきっかけって?
吉田 地元が京都の山奥なので自然は身近な存在でした。おそらくそれが影響しているかと。
梶 今もアウトドアウェアが主流?
吉田 ほとんどそうですね。バイクにも乗りますし、気候の変化に対応できる服ばかりです。
梶 たまには機能を度外視した服も着てみたくなりません(笑)?
吉田 願望はあります(笑)。専門学生の頃はコレクションブランドの古着も着ていましたから。
梶 どおりで今日も私服は黒(笑)。優しげな顔立ちだから、ポイントで色を入れると映えますよ。
吉田 そうなんですか。確かに黒、白を着ることが多かったかも(笑)。
梶 どんな色なら抵抗ないですか?
吉田 オレンジのような暖色系も許容範囲です。ただ、派手派手になるのは避けたいですが……。
梶 だとしたら吉田さんの好きそうなコーデ、結構あるかも。
吉田 (笑)。楽しみです。
身近な白をあえてボトムスで。上下白でもデニムなら気恥ずかしくない
白は着慣れた色だが、タック入りパンツでも似合うというのは新発見。「はいていく中で汚れ、味になる。
長身だから素直に似合う長丈コート。丸めて持ち運べる機能美にも共感
シンプルに高身長を活かせるのに加え、「この使いやすさが山派の人間にグッとくる」(梶)のもポイント。機能とデザインの両立は吉田さんのバッグ作りの信条でもあり、そんな背景も含めて似合うのだ。
等身大の黒はいつもと違う視点で。柔らか~な表情とともに取り入れる
「アウトドア畑出身ならこのモコモコに親近感が湧くはず。尖った黒じゃないのがいい」(梶)。黒も普段から親しみがある色だが、そこに最高級エコファーの優しげなタッチという絶妙なスパイスを加えた。
色男の色気を引き立てるなら、迷わず赤にトライしてほしい!
カラフルな物にも抵抗はないという吉田さん。「であれば思い切って赤でしょう」(梶)と選んできたのがコレ。稀少なラムズウールの柔らかさと発色の良さのおかげで、しっかりインパクトはあるが悪目立ち感はゼロ。
田邊 剛、山本雄生、清水将之(mili)、長田英哲、イリグチケンタ=写真(人物) 竹内一将(STHU)、鈴木泰之=写真(静物) 梶 雄太=スタイリング 谷森正規(W)、向後信行(JANEiRO)、北村雄太、小林雄美、米尾太一(TUNE)=ヘアメイク 増田海治郎、大西陽子、髙村将司、菊地 亮、秦 大輔、増山直樹=文 長谷川茂雄=編集・文