「アウトドア好き業界人のOFF着事情」とは……
頼もしさを得て、楽しさを犠牲にする――そんなアウトドアスタイルとはもうサヨナラ。
大学生時代にテレビで目にした、芸能人がバスフィッシングを楽しむ姿。
今は業界のイメージを大きく変えようとし、スタイリッシュなスタイルを自ら率先して体現。そんなバスプロ界のファッショニスタによるスタイルコレクションを、どうぞ。
色鮮やかなシャツに自然とテンションも高まる!?
「言っても釣りは“外遊び”ですからね、そりゃテンションのアガるものを着たくなりますよ」とセレクトしたのは眩しい蛍光オレンジのシャツ。ビッグシルエット仕立てで、脇を固めるアイテムの色を控えることでひときわ輝きを放つ。
注目は、腹部付近に実装した形や大きさがさまざまなポケットたち。ストリートライクな見た目ながら、存分に釣りを満喫できる優れモノである。
「釣りをやるときはとことんやるのが僕のスタンス」と豪語する内山さん。
足元は機動力に優れるスニーカーをチョイスする場合が多いとか。なるほど、屈強なキャンバス生地とラバーワッフルソールを搭載したバンズのSK8 Low リイシューなら不安定なボート上でも機敏に動けるに違いない。シューレースの通し方も個性的だ。
オーソドックスなアメカジコーデにもこだわりアリ!
内山さんが仲間たちとプライベートで釣りを楽しむときの定番スタイルがこちら。
「動きやすさを担保するものがとにかく大前提」というように、ラフなパーカにチノパンを合わせたオーソドックスなアメカジスタイルである。
パーカは保温性に富んだ肉厚仕様で、チノパンは動きを阻害しないワイドシルエット。
「やはり自然が相手になるので、最低限の機能性は大事ですよね」。
外遊びならではのセレクトポイントはしっかり視野に入れつつ、それとは見せない、我々に近しいアイテムを使った共感至極な着こなし。お見事!
岸釣りにもってこいな着こなしの好サンプル
岸釣りは、魚の気配を求めてとにかく歩く。行く手には、朝露を存分にまとった草むらが背を高くして待ち受けていることも珍しくない。内山さんがそんな状況でも臆することなく突き進めるのは、このコートとブーツのおかげだ。
「場所、場面に対応するアイテムでなければ、魚と相対する前にもうテンションはダダ落ちです(笑)。
撥水性、防風性に長けたゴアテックス インフィニアム素材は、なにより安心感が違う。しかも軽量で着用時のストレスも皆無。しかも足元は、履き心地と歩きやすさを各所で絶賛されているホカ オネオネの一足となれば、もう鬼に金棒である。
内山さんの釣りライフを支える三種の神器
内山さんのこだわりは身の回りのモノにも表れる。こちらは、内山さんの釣りライフを支える頼もしい相棒たちで、業界内でも代名詞として知られる、カエルを模したルアーの“ケロッグ”コレクション。
“足”に欠かせないカスタム仕様のトヨタのランドクルーザー100は、見た目だけでなく、収納にもこだわった実用性に優れた一台。その美しさ、秀逸さはあらゆる雑誌などから取材依頼が絶えないほど。
水上では、このバスフィッシング用に改造したボートが大活躍。得意の“ケロッグ”ルアーにちなんだカラーをまとい、あらゆる川、湖、海を縦横無尽に行き来する。
近年、ファッション業界でもスタイリッシュな機能性ウェアが増えているが、そこではフィッシングウェアも目覚ましい躍進をみせている。
頼もしさを得て、楽しさを犠牲にするーーそんなアウトドア服はもう勘弁。じゃあ、お洒落な業界人はどんな服でアクティビティを楽しんでいるのか。見た目も機能も諦めない、アウトドア好き業界人のOFF事情。
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菊地 亮=取材・文