「花」(’23)/藤井 風
多部未華子・松下洸平・今田美桜・神尾楓珠という、主演が4人のフジテレビ系ドラマ『いちばんすきな花』。
「最強の推し!」(’23)/鈴木愛理
“推し”という言葉は2011年の新語・流行語大賞にノミネートされていたらしいが、個人的感覚としてはここ4年くらいで急激に日常にあふれ出したような気がしている。そんな、推しとの誰もが夢見るような胸キュンストーリーを、元ハロー!プロジェクトの℃-uteのメンバー・鈴木愛理とGENERATIONSの片寄涼太が演じている、テレビ東京系ドラマ『推しが上司になりまして』。主題歌は役柄の中条瞳がそのまま歌っているかのような、“推し”に対するとても健やかな愛情と、推し活効果による人生の潤いにあふれ返っている。《世知辛い社会に飲まれないための心の安定剤》《確かに側から見たなら私は正気の沙汰ではない》《自分の「好き」は自分で守る》など、推す人がいる人には心当たりのある言葉たちのオンパレード! 決して歌いやすい曲ではないが、なんてことなさそうに歌うその美しい歌声×表現力×笑顔は、聴く人をひとり残らず元気にするような、そして普段は推される側の彼女が歌う推し活ハッピーソング♪
「となり」(’23)/HiHi Jets
デビュー前でありながら、すでにたくさんのオリジナル曲を持っているHiHi Jetsだが、これほどストレートなラヴソンクは初めてだという「となり」。メンバーの高橋優斗・井上瑞稀が主演を務めている日本テレビ系ドラマ『君が死ぬまであと100日』の主題歌である。
「ダメ男数え唄」(’23)/石川さゆり
小池栄子演じるブライダル会社社長兼やり手ウェディングプランナーが、ともに暮らす3人のダメ男たちへ愛ある奮闘を繰り広げるネオ・ホームコメディ、日本テレビ系ドラマ『コタツがない家』。実写版ならぬ漫画版に描き落とされた、漫画家・関口かんこのコミカルなアニメーションとともに、インパクトのあるメロディーとパンチがありながら透明感のある歌声に“これは誰?”と気になって調べたところ、なんと歌っているのは石川さゆり! これまでもジャンルを問わない楽曲やコラボを行なってきた彼女の、新境地となるであろうこの「ダメ男数え唄」は、歌詞を脚本家が担当しているという、ドラマ主題歌として最高にリアリティーのある作品となっている。
「幸せのまわり道」(’23)/ BIALYSTOCKS
劇中で登場する料理のレシピなども話題を集め、人気の理由はいろいろあるとは思うが、やはり一番は“何気ない日常”の中にある幸せを感じられるところにあるのではないだろうか。2019年に放送され2021年には続編の劇場版も公開された、テレビ東京系ドラマ『きのう何食べた?』のseason2が現在放送中。ドラマ初回放送日に配信リリースされたエンディングテーマ「幸せのまわり道」は、BIALYSTOCKSがこの番組のために書き下ろした曲。Vo. 甫木元の温かく伸びやかな歌声が、ささやかな毎日の尊さを穏やかな気持ちで感じさせてくれる、そんな一日の終わりの情景が浮かぶナンバー。
TEXT:K子。
K子。 プロフィール:神奈川・湘南育ち。“音楽=音を楽しむ”ことを知り、好きな音楽の仕事がしたい!とOLをやめてオリコン株式会社に9年所属。