「アンタ死ぬよ」「地獄に堕ちるわよ」といった強烈な決め台詞で一世を風靡した細木さん。著書は世界で最も売れた占い本としてギネス世界記録を樹立し、2000年代には社会現象を巻き起こした。一方で、40代半ばで占い師となるまでの経歴は謎に包まれており、その波乱に満ちた半生が今回初めて映像化される。
戸田は「似ても似つかない遠い人だ。きっと皆さんも戸田恵梨香がやるなんてふざけているとでも思っていらっしゃることだろう。だがこの物語は、皆さんが知らない、ちょっと昔に本当にあった細木数子の人生が描かれていて、きっと皆さんをこの世界に没入させ、翻ろうさせてくれるに違いない。この占い師がなぜ社会現象を巻き起こし夢中にさせたのか、目撃してほしい」とコメント。欲望のためには手段を選ばず、それでも人々を強くひきつけた細木の姿を鋭く、鮮烈に体現する。
監督は映画『64-ロクヨン-』などで知られる瀧本智行と、企画初期から本作に関わってきた大庭功睦。瀧本は人間の本質に迫る重厚な演出で高く評価されてきた映像作家であり、大庭は徹底したリサーチをもとに細木というキャラクターを立体的に構築する。
Netflixは『全裸監督』『サンクチュアリ -聖域-』に続く、新たなアンチヒーロードラマに位置づけている。
■細木数子役:戸田恵梨香のコメント
私は細木数子の存在を知っていてもどんな人物なのか知らなかった。
ただ派手な占い師がテレビに出てきただけかと。
みんな占いが好きなんだなぁと、それだけだった。
そんな関心が全くないガハハハと豪快に笑う占い師を私がやるなんて誰が思った???
似ても似つかない遠い人だ。
きっと皆さんも戸田恵梨香がやるなんてふざけているとでも思っていらっしゃることだろう。
だがこの物語は、皆さんが知らない、ちょっと昔に本当にあった細木数子の人生が描かれていて、
きっと皆さんをこの世界に没入させ、翻ろうさせてくれるに違いない。
この占い師がなぜ社会現象を巻き起こし夢中にさせたのか、目撃してほしい。
■監督:瀧本智行のコメント
細木数子が嫌いだった。テレビに映る度、チャンネルを変えるほどに。にもかかわらず、この無謀な企画を引き受けてしまったのには二つ理由がある。細木は「女の履歴書」という自伝を書いている。
もう一つの理由は、戸田恵梨香という強力なパートナーがいたことだ。役者にとって、人の半生を説得力を持って演じ切ることは容易ではない。ましてや細木数子の17歳から66歳までである。戸田さんなら……と思ってスタートし、結果、期待以上の凄みを見せつけてくれた。あの稀代のトリックスターがどうして生まれたのか、彼女の芝居を通して発見することができた。最終回まで見終わった時、細木数子と戸田恵梨香という二人のモンスターの競演に圧倒されることをお約束する。
■エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子(Netflix)のコメント
戸田恵梨香さんは、50年にわたる数子を圧倒的な説得力で生き抜き、妖艶さとチャーミングさを同居させて観る者をひきつけます。その凄みとエネルギーに、私自身も圧倒されました。数子は救世主か、悪魔か―欲望に忠実で、転んでもタダでは起きない。