物語の主人公は、ロンドン・シェイクスピア・グローブ座で日本人初の主演を果たした舞台俳優・高瀬川玄。2年ぶりに帰国を果たすも、承認欲求を持て余す彼を待ち受けていたのは「突然、世界から完全に忘れ去られる」という前代未聞の悲劇だった。
主演を務める役所は、「第76回カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞(『PERFECT DAYS』)を受賞するなど国際的に活躍する名優。宮藤の完全オリジナル脚本に挑むにあたり「緻密で、ぶっ飛んでて、笑えて、妙に感動的な素晴らしい脚本を元に、猛暑の中スタッフ、キャストと共に楽しく撮影頑張っています。今回、人生二度目の『俳優役』をいただきました」と語った。
脚本を担当する宮藤は「役所広司さんが、俺の書いたしょうもない台詞にまで全身全霊を注いでくださる。現場の磯山さんが逐一報告してくれる。『今日も最高でした』と。脚本家にとってこんなにうれしいことはないわけです」とコメント。
プロデューサーの磯山晶も「宮藤さんとこの企画を考え始めた時は、まさか役所広司さんがやってくれるとは思ってもみませんでした。でも今は考えれば考えるほど役所さんしかいなかったと思っています」と手応えを語っている。
Netflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』は、動画配信サービス「Netflix」で2026年に世界独占配信予定。
■主演:役所広司のコメント
宮藤官九郎さんの緻密で、ぶっ飛んでて、笑えて、妙に感動的な素晴らしい脚本を元に、猛暑の中スタッフ、キャストと共に楽しく撮影頑張っています。今回、人生二度目の『俳優役』をいただきました。撮影は年をまたぐ長丁場になりますが、皆さんに楽しんで貰える作品になるよう最後まで頑張ります。
■脚本:宮藤官九郎のコメント
役所広司さんが、俺の書いたしょうもない台詞にまで全身全霊を注いでくださる。現場の磯山さんが逐一報告してくれる。『今日も最高でした』と。脚本家にとってこんなに嬉しいことはないわけです。俳優や脚本家に限らず、SNSのアカウントを取得している人なら誰だって承認欲求を持て余し、演じたり、盛ったり、加工したり、夜中に余計なこと呟いて自己嫌悪に陥ったりする。しょうがない。配信されたら俺だって『誰か「俺のこと、なんか言ってた?」のこと、なんか言ってないか?』とエゴサーチするだろう。そういう人間の厄介な性質を、否定も肯定もせずコメディとして描きました。お楽しみに。
■企画・プロデューサー:磯山晶
ちょっとだけSF的設定がありますが、とてもストレートなヒューマンコメディです。肥大した“承認欲求”を持った還暦過ぎの男が、ある事情から人生をやり直し、生きる意味を知っていく物語です。宮藤さんとこの企画を考え始めた時は、まさか役所広司さんがやってくれるとは思ってもみませんでした。でも今は考えれば考えるほど役所さんしかいなかったと思っています。信じられないほどいろんなことに挑戦し、いろんな顔を見せてくださり、とにかく必見の人間ドラマになりました。どうぞお楽しみに。」
■エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子(Netflix)
脚本を拝読し、声を出して笑いながら読み進めていくうちに、気がつけば思わずほろりと涙がこぼれていました。そして主人公・高瀬川を役所広司さんが全力で演じる姿は、哀愁に満ちていて、チャーミングで、愛おしくて仕方がないのです。人間は滑稽で、不器用で、でもだからこそ愛おしい。最高のチームが全力で“人間”を描き切ったとき、どんな魅力的な作品が生まれるのか。今から胸の高鳴りが止まりません。