公式サイトで「『新選組血風録』の土方歳三役で一世を風靡し、数多くのテレビ時代劇や映画で活躍した俳優の栗塚旭さんが亡くなられました。88歳でした」と伝えた。栗塚さんの経歴を振り返り「テレビ時代劇を語る上で欠かすことの出来ない存在でした」と故人の功績をたたえた。
また「時代劇専門チャンネルでは長年にわたり、時代劇情報番組『瓦版』や、左右田一平さん、島田順司さんとの対談番組『新選組交友録』などのオリジナル番組・企画に多数ご出演いただきました」と謝意を表した。
そして「オリジナル時代劇『三屋清左衛門残日録』シリーズ(2016年~)では、主演の北大路欣也さん演じる清左衛門の通う中根道場の主・中根弥三郎役として、第8作『春を待つこころ』までレギュラー出演。その気品ある佇まいで作品に深みを与えてくださいました」「謹んで哀悼の意を表します」と結んだ。
東映俳優養成所も同日に公式Xで栗塚さんの死去について「突然の訃報に大変驚いております 心よりお悔やみ申し上げます」と追悼した。
栗塚さんは1937年、北海道札幌市生まれ。中学卒業後に京都に移住。高校卒業後、女優の毛利菊枝が主宰する「劇団くるみ座」に所属し演劇活動を開始。65年、テレビドラマ『新選組血風録』で主役・土方歳三に抜てき。原作者の司馬遼太郎からも激賞され、その凛としたたたずまいと演技は栗塚さんの土方像を世に強く刻んだ。