本作は、天才棋士の父に人生を奪われた国見飛鳥(のん)が、その深い憎しみから開花させた才能と、まっすぐに突き進む意志の強さで、自らの人生を取り戻していくヒューマンドラマ。辛い過去と向き合いながらも、前に進もうとする力強い女性の姿が丁寧に描かれる。
飛鳥(のん)は幼い頃、母・桂子(奥貫薫)、父・彰一(中村獅童)と共に、仲睦まじく温かな家庭で幸せに暮らしていた。飛鳥は早くから将棋の才能を発揮し未来を期待される存在でしたが、棋士である父・彰一は家族を捨て、一人で将棋に打ち込む道を選ぶ。 やがて時は経ち、彰一は「将棋の神」と称されるほどの名棋士となった。
一方、飛鳥と桂子は苦しい生活の中で懸命に生きていましたが、桂子は病に倒れ、余命を宣告されます。最後まで夫を思い続けた桂子は、飛鳥に「私みたいにならないで、自由に生きてね」と言い残し、この世を去った。
そこで、母の死に打ちひしがれる飛鳥に追い打ちをかけるような出来事が。彰一の自伝を手にし、読み進めるとそこには自分たちの存在が一切記されていないことを知る。その瞬間、飛鳥の中に燃えるような憎しみと復讐の感情が生まれる。
そして飛鳥は、ナイフを手に彰一の対局会場へと向かう。しかし、まさにその瞬間。
その言葉に怒りを募らせた飛鳥は、目の前にあった盤面を衝動的に指し進めると、それが偶然にも彰一自身が勝った将棋と全く同じ展開だったことに藤堂は衝撃を受け、「飛鳥なら将棋で彰一を殺せる」と確信するのだった。
本作で初の“ダークヒーロー”演じるのんに視聴者からは「のんちゃんのイメージひっくり返った」「想像超えてる」「のんの新境地!」など衝撃を受けるコメントが寄せられている。