メルカリは2019年、越境EC事業者との連携を通じた越境取引事業を開始。2024年8月には台湾、2025年5月には香港でウェブ版「メルカリ」の提供を開始した。同社によると、越境取引事業の流通総額は過去3年で15倍以上に成長し、年間900億円を超える規模に拡大しているという。
越境取引事業の新たな戦略の中核として、2本の柱を掲げた。第一は、迅速なグローバル展開を可能にする世界共通のプラットフォーム「メルカリ グローバルアプリ」(グローバルアプリ)の提供。第二は、国内事業者の海外展開を支援する「メルカリ グローバルEC基盤」。この2本の柱を両輪として、成長を加速させていく。
なお、越境取引事業の拡大にあたっては、特に世界的に人気の高い日本のエンタメ・ホビー領域に注力する。予約販売やオークション機能など、エンタメ・ホビー領域の取引を促す機能を順次導入し、コンテンツの権利元企業とも連携しながら、購入者・事業者双方にとって魅力的な取引体験を提供する。
「グローバルアプリ」は2026年春、アメリカでの提供開始を予定。その後は展開する国や地域を順次拡大し、3年以内に50以上、中長期的には100以上の国や地域へ展開する。