ギリシャ、フランス、ドイツ、スペイン、ルーマニア、日本による国際共同製作映画『タイタニック・オーシャン』が、現地時間2026年5月12日から23日まで開催される「第79回カンヌ国際映画祭」の「ある視点」部門に正式出品されることが決定した。ギリシャ人監督コンスタンティナ・コヅァマーニの長編初監督作品として注目を集めている。


 コヅァマーニ監督はこれまで短編・中編作品がカンヌ、ヴェネチア、ベルリンと世界3大映画祭で上映されてきた実績を持つ。本作はその集大成ともいえる長編デビュー作であり、コンペティション部門と並ぶオフィシャルセレクションである「ある視点」部門に選出された。

 物語は日本を舞台に、巨大水槽でのショーに出演する“プロのマーメイド”を育成する全寮制スクールが舞台。親元を離れ夢を追う少女たちが、厳しい水中トレーニングや共同生活を通じて葛藤し成長していく姿を描く。ギリシャ神話のセイレーンをモチーフに、幻想的かつダークな世界観で表現される点も特徴となる。

 出演には佐々木ありさ、松井遥南、花瀬琴音、室はんな、中村莉久、木越明ら若手キャストが名を連ね、オーディションを勝ち抜いたメンバーが実際に水中訓練を重ねて役に挑んだ。さらに東出昌大真飛聖がスクールの教師役として参加し、作品に厚みを加える。

 共同製作に名を連ねるハピネットファントム・スタジオは、2022年『PLAN75』、24年『ナミビアの砂漠』、25年『ルノワール』に続き、本作で5年間に4作品をカンヌへ送り込む実績を達成。国際映画界における存在感をさらに高めている。

 独創的なビジュアルと繊細な心理描写が融合した本作は、世界的映画祭の舞台でどのような評価を得るのか注目される。
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