本作は、回復の見込みがない手足を切断することで患者本人と介護者双方の負担軽減を図るという、極端な医療行為にのめり込んでいく医師の姿を描く問題作。染谷は、理想の医療を追い求めるあまり、合理性と狂気の狭間へと踏み込んでいく医師・漆原糾を演じる。
原作は、外務省医務官を経て現在も在宅医として活動する久坂部のデビュー作。出版当時から、その過激な設定で大きな議論を呼んだ問題作だ。監督・脚本は吉田光希が務め、学生時代に原作と出会って以来、約20年にわたり温め続けてきた企画だ。
解禁された対談映像では、「介護負担軽減のために高齢者の“不要な手足”を切断するのはアリかナシか」というセンシティブなテーマをめぐり、白熱した議論が展開される。
映画を鑑賞したひろゆきは、「これフィクションじゃないんじゃね?」と率直な感想を口にし、現実との地続きにある問題として受け止めた様子を見せた。
一方、久坂部は「みんなで一線を越えて普通になれば、“なぜ今まで切らなかったのか”という時代が来るかもしれない」と問題提起。さらに、自身が医療現場で「動かない手足を切ってほしい」と患者から直接求められた経験を明かし、議論はより現実味を帯びていく。
これに対し、ひろゆきは「本当にそっちの方向にいって大丈夫?」と疑問を呈し、「人間の生まれ持った体を切ることへの本能的な罪悪感がある」と指摘。久坂部は「それは幻想」と一蹴し、介護業界の若手の人員が不足し、善意にだけ頼っている現代の介護システムに対し、「絶対に継続不可能」と警鐘を鳴らす。
医療、介護、そして人間の尊厳とは何か――観る者に強烈な問いを突きつける一作となりそうだ。
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