■物価高でも伸長する「店内焼成」の高付加価値
「ナチュローキッチン」は、“ココロとカラダを満たす、ぬくもりのおもてなし”をコンセプトに展開する店内調理ブランド。焼きたてパンや“焼きデリ”(惣菜)のほか、弁当や調理パンなども今後展開を検討しており、今回発表された“焼きデリ”は、その中核カテゴリーとして位置づけられている。
ナチュラルローソンでは2002年から、店内のスチームコンベクションオーブンで焼き上げる「インストアベーカリー」を展開。“焼きたてパンの香りが広がるコンビニ”として支持を集め、人気商品の「あんこギッフェリ」は“看板商品”として定着している。近年は物価高による節約志向が高まる一方で、“専門店品質”や“できたて感”へのニーズも拡大。2025年のインストアベーカリー売上高は前年比115%と大きく伸長したという。
同日開催された商品説明会で、ナチュラルローソン商品部シニアマネジャーの東條仁美氏は、「“専門店に近い”“店内焼成”という高付加価値へのニーズが高まっている」と説明。さらに、惣菜系商品の需要増を受け、「店内で焼き上げる価値をさらに高めたい」と“焼きデリ”拡大の狙いを語った。
背景には、ベーカリー専門店やカフェで“デリカ系メニュー”が増加しているトレンドもある。ナチュラルローソン商品部シニアマーチャンダイザーの山崎敦史氏は、「忙しい現代人は、“利便性”と“即食性”を求めている。簡単・手軽に、おいしいものを食べたいというニーズに応えたい」と説明。従来の女性中心の顧客層に加え、20代~40代の男女を新たなターゲットに据え、インストアベーカリーと“焼きデリ”を合わせた店内焼成カテゴリー全体で約4割増の売上を目指す。
今回発売されるのは、点心・惣菜・軽食・スイーツまで幅広い全8品。すでに販売中の「台湾屋台 胡椒餅風」など既存4品と合わせ、計12品体制へと拡大する。
5月19日発売の「海老にらまんじゅう」(税込238円)は、海老の食感とにらの風味、クワイの食感を楽しめる焼点心。「焼小籠包」(税込286円)は、鶏スープ入りの肉餡を厚めの皮で包み、オーブンで香ばしく焼き上げた。
5月26日には、2種類のさつまいもを使用した「2層仕立てのスイートポテト」(税込211円)が登場。6月9日には、粗めの牛ひき肉を使用した「ミートパイ」(税込497円)や、おかず・おつまみ需要も狙う「スペイン風オムレツ」(税込270円)を発売する。
さらに6月16日には、表面をカリッと焼き上げた「イカと3種野菜のもちもちミニチヂミ」(税込225円)、6月30日には「ほうれん草とベーコンのキッシュ」(税込451円)、「ホットク(あんこ)」(税込343円)も発売予定。韓国屋台風スイーツから欧風デリまで、多国籍なラインナップをそろえる。
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