■オフィシャルライブレポート
6月3日にメジャーデビューを果たした6人組ダンスボーカルグループのLienelが、名古屋・大阪・横浜の3都市を回る『Lienel 5th Live Tour 2026「Osyan」』の最終公演を、6月21日にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催。3都市7公演を全公演ソールドアウトさせ、1万3000人を動員したグループ史上最大規模のツアーを無事に完走した。超特急やM!LKらが所属するEBiDANから2023年に誕生した彼らにとって、パシフィコ横浜は先輩グループと共に出演したイベントでグループ結成を発表した記念すべき場所。“粋な演出でLienel流のオシャレを届ける”というコンセプトのもと、グループをお披露目した思い出のステージで、メジャーデビュー曲「メロ・コレクション」など全29曲をパフォーマンスした。ストーリー仕立てのメドレーなどに、これまでの軌跡を詰め込みまくった盛りだくさんなステージでLien(Lienelファンの呼称)を沸かせ、終演後には秋ツアーも発表。メジャーデビュー後1発目となるワンマンライブで、次の夢へのスタートを切った。
ロック調のBGMに乗って6人が画面の中からワイルドに挑発するオープニング映像が流れ終わると紗幕がステージを覆い、高岡ミロの声が「Lienelツアーファイナル『Osyan』、みんな盛り上がる準備できてるか! パシフィコ横浜遂に来たぞ!今夜も俺たち6人と忘れられない夜にしようぜ!」と号令。すかさず紗幕が振り落とされて壇上に6人が姿を現し、3年前の初ステージで披露したLienel始まりの曲「LOVE Communication」でツアーファイナルは幕を開けた。メンバーカラーの王子様風ロングジャケットをまとった彼らの端正なビジュアルと、グループの始まりを飾った曲を今度はワンマンで披露するというエモい展開に、客席のLienもグループカラーである紫のペンライトを振って熱狂。平均年齢15歳だった当時、この湿度の高い大人のラブソングに必死に食らいついていた彼らだが、今は顎や唇を妖しくなぞりながら余裕と貫禄たっぷりのパフォーマンスで魅了して、大きな成長ぶりを証明してみせる。そこから一転、最年長のリーダー・芳賀柊斗の「みんなで声出していこう!」で始まった自己紹介曲「We are Lienel!!!!!!」では、Lienのメンバーコールが大音量で響き渡り、以降、ライブ定番曲を連ねたメドレーで早くも場内はひとつに。Lienとのコール&レスポンスが楽しい「親指☆Evolution!」、ジャケットを脱ぎ捨て高岡と森田璃空が至近距離で向き合いラップをぶつけ合う「Party Now!」と、エネルギッシュに客席を揺らしていく。
Lienの興奮冷めやらぬ中「本日はようこそお越しくださいました」と高岡があいさつし、これから「“Osyan”に彩られた、音と光が織りなす特別な世界」へご案内することを宣言。それは「あなたの拍手、あなたの声援、そして、あなた方の暑苦しいほどのリアクション!」が支えると武田創世が煽れば、客席からは熱烈な拍手と歓声が湧き起こる。さらに「共に“Osyan”の世界を作り上げるプレイヤーとして心ゆくまでお楽しみください」と高桑真之が伝え、近藤駿太が指を鳴らして「イッツ・ショータイム」と合図すると、なんと衣装が黒から白へと一瞬で変化! そんな見事なイリュージョンで釘付けにした「じれったいKISS」では、ソフト帽をかぶってオンステージのカメラに色っぽい表情でアピールする彼らの姿がLEDに大映しされ、Lienを悩殺していく。1階から高桑が投げたソフト帽を2階の高岡がキャッチしたり、ハットの中から取り出したスカーフをはためかせたりといったクールなアクションでもLienを楽しませた。
以降は宣言のとおり、多彩な音楽的引き出しでLienをおもてなし。軽やかでキレキレなダンスブリッジも盛り込んで、絵のようにキマッたフォーメーションを次々に繰り出す「Blown out」に、メジャーデビュー作にも収録されている新曲「ADDICTED」では全員チェアダンスでセクシーに魅せながら、高音フェイクを聞かせる武田を筆頭に“君”への一途な想いを歌い上げる。さらに、メロディックなロストラブソング「Navy Blue」を芳賀がソロダンスで切なく締めくくると、突然、ポリス服の高岡が「ここでパフォーマンスするには許可証が必要!」と詰め寄り、ピエロ姿の近藤も登場。近藤と芳賀がジャグリングを披露し、芳賀がテーブルクロス引きにチャレンジ……したはずが、なぜか高岡と近藤のズボンが脱げるというハプニング(?)も! こんな大胆な演出にも、ためらわず全力でぶつかっていくのがLienelの魅力だ。
そして、コミカルの次はスタイリッシュ。鐘の音が鳴ると、シフォンマント付きの白ジャケットに着替えた森田、武田、高桑の年下組が、Lienel初のユニット曲「シンデレラ・ナイト」を披露。ボーカル難易度の高いスイングジャズなナンバーを歌いこなし、場内を星がきらめく夜の空気へとスタイリッシュに染め変えていく。入れ替わりにポップなサングラスをかけた高岡のラップから、芳賀、近藤の年上トリオはエレクトロな「Don’t Stop」を投下。
MCでは、初めて金髪(実際はホワイトシルバー)にした最年少の高桑が「髪色似合ってますよね?」とLienに問いかけ、賛同の歓声を浴びると「やった!」と喜ぶ16歳らしい一幕も。逆に芳賀は金髪から茶髪に戻し、森田もメッシュを入れたりといった髪色の変化からも、今日への気合が伝わってくる。また、高岡いわく「パシフィコ横浜は僕たちのデビューの地。あの頃とだいぶ変わったんじゃないですか?」と語り、近藤は「(武田)創世がさっき言ってたんだけどさ、3年前は身長がまだ140センチしかなかったじゃん? 今、168センチになってパシフィコが小さく見えるってよ!」と暴露。そこから、お披露目のときの登場シーンをもう一度やってみようと、当時のイベントでLienelを紹介したHAYATO(ONE N’ ONLY)の真似も交えつつ、当時の表情や緊張感を再現しながらステージセンターの開口部より順に登場してLienを喜ばせた。
「それでは『Osyan』、心ゆくまでお楽しみください」と高岡が告げ、ジャジーなピアノSEから始まった「Love Me Madly」では、武田がたっぷりと吐息を滲ませて朗々とアカペラ歌唱。大きな拍手を受けてからは、狂気じみた執着愛を6人で歌い、続く「罪と罰」でも激情あふれるダンス&ボーカルで狂おしい思いを爆発させる。だが、ハート柄のジャケットに着替え、メジャーデビューシングル「メロ・コレクション」からは“可愛い”Lienelを全開に。
その多彩さはラブソングに限った話ではなく、ここから始まった「Osyan」スペシャルメドレーでは、ストーリー仕立てでトンチキに突き抜けていく。まず“光速の六大神と言われた伝説の漢(メンズ)が結成の地に再び降臨した!”とオープニング映像が流れると拍手が湧き、特攻服をまとったメンバーがバイクのハンドルを手に次々登場。総長ポジションの近藤が「こっからアクセル全開で頑張っていくんで、最後までよろしく!」と号令をかけ、綾小路 翔が提供したことでも話題になった「羅武が如く~恋の風林火山~」をドロップすると、Lienは全力で“パラリラパラリラ”とコールを入れる。綾小路直系のヤンキーソングに、間奏にはエンジン音をバックにバイクのハンドルを使ったブリッジも盛り込まれ、まさにバイクで爆走しているかのようなパフォーマンスで“何があっても 守り抜くから”とLienに宣言。すると芳賀が「総長!俺、腹減ってヤバいっすよ!」と迫り、インドでのMV撮影も話題になった「Curry on love」でリアルにカレーを食べさせ合う芳賀と森田にLienも黄色い声をあげる。間髪いれず、ジュリ扇を振ってパラパラを踊る「恋のFIRE! FIRE!! FIRE!!!」に突入し、なぜか強烈な変顔を披露してからは、夏祭り曲「超絶SUMMERでバカになれ」でステージいっぱいに広がってLienを煽動。
コミカルなアクションで笑いを誘うインターバルで繋いだ「恋は罪ですか?」でも、アッパーチューンにペンライトと声があがり、ステージを駆け回りながらタオルを振りたくって隅々まで客席を煽った「No Limit, No Rules」まで、ノンストップで走り切った。この激熱なメドレーパートで、とにかく印象的だったのがLienの声の大きさ。細かくコールを入れ、メンバーと一緒にライブを盛り上げようとする心意気は、まさしくEBiDANの遺伝子を感じるものであり、「共に“Osyan”の世界を作り上げるプレイヤー」のものに違いなかった。
ここで3年間を振り返り、デビューの地をワンマンで満員にするという目標を叶えられたこと、ここまでついてきてくれたLienへの感謝を、それぞれが語る。高岡は「この会場にいるLien1人ひとりを絶対に離さず大きくなりたいと思っているし、Lienelの輪を大きく広げて、6人とLienとさらに大きな絆を繋いでいきたい」と宣言。近藤も「応援してくれている人、全員でLienel。絶対に次は武道館で会えたらいいなと思う」と言い切って拍手を浴びた。14歳でデビューした武田は、今、多くのLienに応援されている現状を「まったく想像していなかった未来なので、すごく不思議です」と評し、「本当に幸せな人生を送らせてくれてありがとうございます」と率直に感謝。森田は満員の客席を見上げ「夢が叶う瞬間をLienに見せてあげられたこと、6人で今日のステージに立てたことが何よりも幸せです。僕たちLienelを見つけてくれて、応援してくれて本当にありがとう」と頭を下げた。高桑は「ここを新たなスタートとして、もっと大きな景色を皆さんに見せられたらなと思います。
そして「最後の曲です」と芳賀がコールしたのは「Love With You」。今度は全員がグループカラーである紫を基調にした王子様風スタイルをまとい、ストレートに甘いラブソングを届けていく。満場のペンライトが揺れる客席を前に、6人は目を潤ませながら思いの籠もったパフォーマンスを届け、森田は声を震わせながらもソロパートをしっかりと歌い切ってLienへの思いを表していった。
デビューから3年の歩みをたどるようなスペシャルなエンディング映像では、MCで再現したお披露目ライブでのあいさつも。「Summer Boy! Summer Girl!」から始まったアンコールでは、各メンバーが1階、2階、3階と移動しながら客席通路を回り、「Hop Step Jump!」に「AMAZING WORLD」と、晴れやかなポップチューンをメドレーしながら、Lienたちと間近でコミュニケーションし、高岡が「みんなの顔を見るとうれしくて」と涙目になるシーンもあった。最後は総長・近藤が高岡、武田、高桑にバイク乗車スタイルで担ぎ上げられ、エンジン音を鳴らして、本日2度目の「羅武が如く~恋の風林火山~」へ。ファイヤーボールがブチ上がり、指で“O”の字を作ってキリリと立ち構える“Osyan”ポーズを繰り出せば、高桑がソロダンスをキメる間奏では客席から長尺のコールが炸裂。曲が終わった瞬間には銀テープと炎が噴き出し、これからもLienelは怒涛に進んでいくのだという決意を表した。
ステージの去り際、恒例となっている武田の「それでは~また!」というあいさつも、この日はLienが「また!」とコール。


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