俳優・堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT』第2シーズンの第9話(第19話)が4日に放送され、物語の時系列を巡る考察がSNS上で盛り上がりを見せている。別班員5人の救出作戦が進むなか、乃木憂助(堺)と中国の裏組織シンシー側の工作員・リュウ・ミンシュエン(堺)の“入れ替わり説”が再浮上。
頬の傷やイヤホンの形状に加え、異なる場面の時間軸にも注目が集まり、「まさかの時間トリック?」「そもそも時系列が違う!?」と視聴者の推理が飛び交っている。

 今作では、テントへの潜入作戦に参加していた黒須駿(松坂桃李)ら別班員5人がシンシーに拉致され、乃木が弟・ノコル(二宮和也)の協力を得て救出作戦を始動。作戦は予定より1日早く決行されることになった。一方、シンシーへの潜入が見破られた公安の野崎守(阿部寛)とドラム(富栄ドラム)は拘束され、リュウによる尋問を受ける。乃木が救出作戦を進める場面と、リュウが野崎を尋問する場面が交互に描かれたことで、両者の動きが本当に同時進行なのかという疑問が浮上した。

 特に話題となったのが、救出作戦に向かう乃木が顔を黒く塗った場面だ。左頬に、リュウが過去に拷問を受けた際に負ったとされる3本の傷に似た線が見えることから、SNSでは「黒塗りした乃木の頬に傷がある」「劉と乃木が入れ替わってたりして?」といった声が上がった。さらに、乃木のイヤホンがシンシー側の人物の使用するものに似ているとの指摘もあり、「乃木に扮したリュウなのでは」と推測する視聴者も現れた。

 リュウの仕草も考察の材料になっている。第17話で円周率を中国式のハンドサインで示した際と、第19話でプリシャの年齢「9歳」を表現した際とで、数字の示し方が異なっていたことから、「17話と19話のリュウは同一人物なのか」と疑問視する声も。堺が乃木、乃木の別人格F、リュウという複数の顔を演じ分けていることも、視聴者の推理を加速させている。

 加えて、第19話ではシンシー側の場面に時間のずれがある可能性も指摘された。
ハン女史(宮下今日子)とリュウが核融合案件を巡って動き、その後、別班員が拘束されたシャキ城の様子や野崎への尋問などが描かれたが、場面のつながりだけでは、それぞれの出来事が同じ時間帯に起きているとは限らない。

 終盤では、シャキ城から出てきた周浩然(リンリン)の車がオルコ村の集会所前を通過し、ブルーウォーカーの太田梨歩(花岡すみれ)が監視画面で捉えて警告する場面が登場。一方、先に出発したはずのハン女史とリュウが乗る車や、野崎とドラムを乗せた車については警告が描かれなかった。シャキ城からオルコ村へ向かう道が一本道であることも踏まえ、野崎とドラムが別の場所に拘束されている、あるいは終盤のタイラン邸の場面が別日なのではないかとの見方が広がった。

 第16話で生存していたリュウが野崎の前に現れて以降、ゴルバド側の場面では日付が伏せられていることも、時系列を巡る考察の根拠となっている。第19話でも、日本側とシンシー側の出来事が同時進行のように見えながら、実際には時間が異なる可能性が指摘されている。

 こうした考察から、救出作戦の後に乃木がリュウに扮して野崎の救出に向かったのではないか、という説も浮上。ただし、頬の線はフェイスペイントの見え方にすぎない可能性があり、入れ替わりを裏付ける決定的な描写はない。時系列のずれが意図的な映像トリックなのか、それとも視聴者を惑わせるミスリードなのか。細部に散りばめられた描写が何を意味するのか、今後の展開に注目が集まっている。
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