映画『ゴジラ-0.0』が11月3日、公開初日を迎えた。東京・グランドシネマサンシャイン池袋では午前0時から最速上映が行われ、鑑賞直後の観客に感想を聞いた。
「観るというより体感してほしい」「鳥肌が立つぐらい圧巻の映像」と、大画面で味わう迫力に興奮する声が続く一方、登場人物に感情移入し、涙したという声も寄せられた。

 本作は、日本映画史上初となる「Filmed For IMAX」で制作され、75分間にわたってIMAX独自の拡張アスペクト比で映像が展開する。上映時には、本作オリジナルの「IMAXカウントダウン映像」も流れ、観客を作品の世界へと誘った。本編は135分。エンドロールが終わると、場内から拍手が湧き起こった。

 「もうお腹いっぱいです」。そう切り出したのは、東京都荒川区南千住から訪れた60歳の男性。D列、スクリーンが視野いっぱいに広がる席で鑑賞したといい、「ゴジラが画面いっぱいに出て、それだけでも本当にすごい大迫力で、口がポカーンとなってしまって。口の中が乾きっぱなし」と振り返った。

 シリーズはほぼ全作を観ているというこの観客は、「映画を観るというより体感していただきたい。それだけの価値は十二分にある」と力を込める。さらに、「前作のキャラクターたちがどうなっていくんだろうという見応え、ストーリーテリングの部分がすごく充実している」と、続編ならではの魅力も挙げた。


 子どもの頃から約45年にわたりシリーズに親しみ、アニメ版も含めて全作を観ているという東京都杉並区の49歳の男性も、「前作以上にすごかった」と感嘆。IMAXでの鑑賞を楽しみに来場したといい、特撮シーンに加えて人間ドラマも評価。田中泯が演じる新キャラクターの村上教授について「ものすごく共感する部分がありました」と語った。

 池袋から徒歩で来場した31歳の男性は、「前作がすごく良かったので、それをどれだけ上回れるのかなと思っていた」と鑑賞前の心境を説明。「ストーリーとしても良かったし、映像も前回を上回るような感じで、ものすごく見応えがあった」と話した。

 これから観る人には「何も観ずに、とにかく早く観に行ってくれ」と伝えたいという。「追々観よう」と言っていた父親にも、「今日行ったほうがいいと伝えようと思います」と、早く感想を共有したい気持ちをのぞかせた。

■「ポロッと泣けるシーンも」 怪獣ファン以外も引き込む人間ドラマ

 練馬区から訪れた30代のカップルからも、映像と物語の双方に感想が寄せられた。ゴジラの大ファンだという彼氏と来場した女性は、前作にも迫力やストーリーの面白さを感じていたというが、今回は「鳥肌が立つぐらい圧巻の映像」と驚いた様子。明子に感情移入し、「ポロッと泣けるシーンもあって、非常に女性も観やすいなって思うゴジラの映画でした」と語った。

 男性は「監督が自分で上げたハードルを自分でサッと超えた」と表現。昭和、平成から親しんできた怪獣を最新技術を用いた映像で観られることに、「令和最高!」と喜んだ。


 都内在住の39歳の男性は、「こんなに時間が経つのが早いと思った映画は初めてかもしれません」と話し、俳優たちの演技を絶賛。「怪獣映画で、人間ドラマがこんなに素晴らしい映画はないと思うぐらい良かった」と振り返った。

 幼い頃、親が観ていたことをきっかけにゴジラに夢中になったという群馬県の25歳の男性は、当初は怪獣に引かれ、年齢を重ねるにつれて人間ドラマにも魅力を感じるようになったという。今回も映像美と物語の両方を楽しんだといい、「想像をはるかに超えてくる作品になっていると思います」と語った。

 一方、物語に戸惑いを覚えたという声もあった。東京都港区の19歳の男性は、前作と比べて「キャラクターがどこを向いているのか、ちょっとわかりにくかった」と第一印象を語った。その上で、「もう一回観て、そこでもう一回考えようかなと思います」と、再鑑賞への思いを口にした。

 13歳の子どもがファンになったことから、自身もゴジラに引き込まれたという都内在住の57歳の観客は、「山崎監督ありがとう!ですね。最高でした、本当に」と感謝。

 神奈川県から来た24歳の観客は、「想像も前作も超えてきた、最高の続編」と評し、「絶対に劇場で観ないと味わえない体験だと思うので、ぜひ劇場で観ていただきたい」と呼びかけた。

 最速上映が行われた「シアター12」は、ビル約6階分に相当する高さの国内最大のIMAXスクリーンを備える。その大画面を前に、世代もシリーズへの親しみ方も異なる観客たちが、新作の迫力や物語をそれぞれに味わっていた。
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