4月16日、ソフトバンクグループ株式会社などが連名で注意喚起を発表しました。
その相手として名指しされたのが、「軟銀ソリューションズ株式会社」と「幸福空間股份有限公司」。
今回の発表では名前こそ挙がっているものの、詳細は明らかにされていません。何が起きたのか。編集部で取材を進めたところ、相手側の電話応対の内容や会場予約の有無など、複数の疑問点が浮かび上がりました。
■ ソフトバンクが2団体を名指しで注意喚起
まずソフトバンクの発表によると、名指しされたこれらの団体は、ソフトバンクグループ各社の商号や商標を不正に使用、または使用せずに関連性を示唆する形で、イベント開催の告知や宣伝活動を行っている事実が確認されたといいます。
ソフトバンクグループは「これらの取り組みに一切関与しておらず、何ら関係がありません」と明確に否定し、注意を呼びかけたかたちです。同グループは今後、商号および商標の保護に向けて必要な措置を講じるとしています。
■ 台湾側リリースから見えてきた大規模計画
編集部で調べたところ、名指しされた団体のひとつ「幸福空間股份有限公司」を台湾で確認することができました。同社は4月12日に自社公式サイト、4月13日に台湾のニュース配信プラットフォームを通じて、「軟銀ソリューションズ株式会社」との提携について発表していました。
提携内容として示されていたのは、軟銀ソリューションズとともに、台湾・新北市五股に「幸福軟銀(五股)AIコンピューティングパーク」と称する建設計画を進めるというものです。
また、同社発表では「今回の提携に際し、4月19日に東京のソフトバンク本社にて盛大な調印式を行う(此次合作將在4月19日於東京軟銀總部舉行隆重的簽約儀式)」と説明していました。
さらに、AIインフラやエネルギー統合を含む大規模プロジェクトとして、「この提携は、100億ドル規模の産業投資を牽引することになるでしょう(此項合作亦將帶動規模達百億美元等級的產業投資動能)」とも発表しています。
ソフトバンク側は具体的な内容までは触れていないため、この件を指していると断定はできません。ただ、リリースに掲載された団体名が一致しており、ソフトバンクが指摘しているように商号や商標(ロゴ含む)が使われていることから、少なくとも内容にはいくつか共通点が見られます。
ちなみに「軟銀ソリューションズ」の「軟銀」は、日本語ではなじみの薄い表現ですが、中国語圏では「軟銀」がソフトバンクを指す略称として使われることがあります。意図してこうした名称にしているかは不明ですが、中国語圏では「軟銀ソリューションズ」が「ソフトバンクソリューションズ」と受け取られる可能性はありそうです。
つまり、これらの情報を組み合わせると、本物のソフトバンクとは関係ないところで、似た名前の「軟銀(ソフトバンク)ソリューションズ」と台湾企業との大規模な提携・開発計画が発表されていたことになります。
さらに、調印式は「東京のソフトバンク本社で行う」としつつ、実際は“ソフトバンク本社と同じ住所にあるホール”という点も、何か妙に手の込んだものを感じます。
■ 電話取材と会場確認で見えたこと
あまりに気になるケースだったため、さらに取材を進めてみることにしました。
まずあたったのが、「軟銀ソリューションズ株式会社」の連絡先として公開されている日本国内の電話番号です。
電話をかけてみると、応答した担当者は最初、別の社名を名乗りました。そこで「軟銀ソリューションズの番号でしょうか」と聞いたところ、「はい」と肯定。
しかし、今回の件についてたずねると、「把握していない」とし、対応可能な担当者についても「いない」と説明。幸福空間およびソフトバンクの発表についても認識していないとの回答でした。
また、電話に出た人物の背後では、複数の通話対応が同時に行われている様子もうかがえ、外部の電話受付サービスなどが用いられている可能性も考えられます。いくつか質問をしてみましたが、やはり返答は判然としませんでした。
そこで、幸福空間のリリースで4月19日の「調印式会場」とされていたホールにも確認したところ、「4月19日にイベント予約は入っていない」との回答。
幸福空間側にも本件についてメールで照会していますが、現時点で回答は届いていません。ただ、記者が問い合わせてから約3時間後、メールに記載しておいた公式サイト上の該当リリースページは非表示となりました。さらにその後、ニュース配信プラットフォームに掲載されていたプレスリリースも立て続けに非表示となっています。
ほかにも軟銀ソリューションズと関係している可能性がある企業に問い合わせをしていますが、同じくまだ回答がありません。いずれも、回答があり次第、追記・更新する予定です。
なお、幸福空間は台湾で室内設計や住宅関連メディア事業を展開する企業で、今回発表されたAIインフラ事業は既存の事業領域とは本来大きく異なります。
■ 大きな話に残る違和感
ソフトバンクによる名指しでの注意喚起を受けて取材を進めた今回の出来事。名指しされた団体の発表内容、連絡先の実態、さらに会場予約の有無にも食い違いが見られており、一連には不明瞭な点が複数確認されている状況です。
しかも、“100億ドル規模の影響を与えるAIコンピューティングパーク建設”と話はずいぶん大きいのに、確認を進めるほど細部がちぐはぐに見えてくるあたり、まるで現実の出来事なのにミステリーを読んでいるような妙な感触があります。
現時点では不明な部分が多く、関係先からの回答も待たれるところです。編集部では引き続き取材を続け、回答や新たな事実関係が確認でき次第、追記・更新します。
<参考・引用>
ソフトバンク:ソフトバンクグループとは資本関係のない「軟銀ソリューションズ株式会社」「幸福空間股份有限公司」および両団体が開催するイベントについて(4月16日)
台湾・LINE TODAY:幸福空間攜手軟銀Solutions株式会社 啟動亞洲AI算力佈局(4月13日)
幸福空間股份有限公司:幸福空間攜手軟銀Solutions株式会社 啟動亞洲AI算力佈局(4月12日)
(宮崎美和子/天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 宮崎美和子 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026041710.html
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