◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 元世界4階級制覇王者でWBC世界バンタム級4位の井岡一翔が17日、東京・目黒区の志成ジムで練習を公開。100人近い報道陣の前で、シャドーボクシングとスティックミットを使った練習を各1ラウンド行った37歳は、日本男子初の世界5階級制覇を懸けて挑むWBC同級王者・井上拓真との東京ドーム決戦を「ボクシング人生の集大成」と位置づけた。

井岡が勝てば、元世界3階級制覇王者・長谷川穂積氏が保持する国内最年長世界王座獲得記録(35歳9か月0日)も更新する。

 37歳のレジェンドが、決意を言葉に込めた。「次の試合は、ボクシング人生の中でも集大成になるような一戦だと思っている」。井岡は2011年2月にデビュー7戦目でWBC世界ミニマム級王座を獲得。以来15年にわたり、世界のトップ戦線で戦い続けてきた。「皆さんの期待以上の試合をして、勝って5階級制覇したい」。偉業達成へ、キャリアの全てを懸ける。

 拓真戦へ向け、約100ラウンドのスパーリングを重ねてきた。「(拓真は)簡単に勝てる相手じゃない。もちろん、戦略はあるが、勝つことしか考えていない」。昨年のバンタム級転向時から重点を置いてきたフィジカル強化も継続。「試合当日は、強くなった姿を見せられるんじゃないかと自分自身も期待している」と自信をみなぎらせた。

 5階級制覇は、世界でも8人しか達成していない金字塔だ。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=も近い将来、フェザー級に転向し、5階級制覇を目指す意向を示している。これに対し井岡は「記録や他の選手のことは全く頭にない」と強調。今後6階級制覇を目指す考えがあるかを問われると「フフフ」と笑みをこぼし、「スーパーバンタムに上げるということは考えていない」と明言した。

 11日のWBCバンタム級挑戦者決定戦で、那須川天心(27)=帝拳=がフアンフランシスコ・エストラダ(36)=メキシコ=に9回TKO勝ち。井岡が勝てば、初防衛戦で天心の挑戦を受けることが既定路線だ。ただ井岡は天心戦を「結果しか見ていない」とし、スーパーフライ級王者時代に王座統一戦を切望していたエストラダとの対戦も「全くなくなったと思っている」と幕を引いた。決戦まで2週間。「次の試合に全集中している。自分が勝ってチャンピオンに返り咲くという気持ちしかない」。集大成の12ラウンドに全てをぶつける。(勝田 成紀)

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