東京駅直結の複合施設、YANMAR TOKYO(ヤンマー トウキョウ)の1階にある「ヤンマー米ギャラリー」(ヤンマーホールディングス・大阪市)。ガラス張りのビルの中に見える赤いトラクターが目立つこのギャラリーは、お米と農業の「歴史」と「未来」を楽しく学ぶことができる施設。
この日は、5年1組の児童28人が参加。案内役は、ヤンマー米ギャラリースタッフの柳澤菜々子さんと後藤里奈さんが務めた。まず、ビジョンを通した5分ほどの映像を見ながら、スタッフが、お米の成分がパンやパスタと異なる点、米の種類によって味わいもさまざまなこと、味わいの違いがどのような要素によって生まれるかなどを解説した。
その後の自由時間で児童たちは、お米について遊びながら学べるコンテンツを体験した。まず、「お米の性格診断」。「たくさんの人の前で話すのは得意だ」「好きな食べものは、最後にとっておくほうだ」「たとえケンカになっても言うべきことを言う」などの項目に「はい」「いいえ」で答えていくと、自分の性格に似たお米の品種が診断される。診断とからめて、その品種の主な産地、育て方の特徴や味わいなどの解説も表示。児童たちは、友達が挑戦しているときは「結果が分かっちゃうから見ないでおこう」と言ったり、結果を見て「僕もキヌヒカリだ」「一緒だな」「私は山田錦だって」などと言葉を交わしたりしながら、いろいろなお米の品種に関心を深めていた。
「お米作りの知恵」は、米作に伴う困難に立ち向かう農家のさまざまな知恵や工夫を知るコンテンツ。「日照り」「台風」「害獣」「害虫」「雑草」などの「問題サイコロ」に対し、「電気柵」「貯水池」「アイガモ」「田んぼの水抜き」などの「知恵サイコロ」の中から正しい組み合わせを見つけてモニター上に置くと、「解決」の赤文字が表示される。
「お米づくりの発展」では、⼿作りの道具を使って米作りをしていた時代から、機械が導入され、驚くほど作業の負担が減ってきた歴史をアニメーションでたどる。2000年代にトラクターにエアコンが導入され、気象を問わず作業がしやすくなり、2020年以降はスマート農業が急速に進化。タブレットでロボットを操作して米作りの作業が行える未来も見せる。児童たちは集中して画面に見入っていた。
「お米の料理MAP」は、世界の米料理を紹介するコンテンツ。国によって個性がさまざまな料理が表示され、食べてみたい料理を選ぶと、家庭で手軽に挑戦できる世界のレシピ動画が流れる。
見学タイム終了後、スタッフの柳澤さんは児童たちに向けて、「たくさんのお米の向こうには、たくさんの人たちの努力があることを知っていただけたのではないかと思います。ご飯を食べるときに、ぜひこのことを思い出していただけたらうれしいです」と話した。
城東小学校では毎年5年生が、屋上に設置した小さな水田で稲の栽培に取り組んでいる。見学を引率した5年1組担任の由井絢子教諭によると、社会では地域や気候、1年間の流れなどの観点から米作りについて学習し、総合の時間で稲の栽培を実践。社会や総合の時間で学んだことを、国語の時間に報告書にまとめるという。この日も児童それぞれが、「米作りの方法の歴史」「世界の米料理」など自分のテーマを決め、素材集めを目的に訪れた。
ヤンマー米ギャラリーの開館時間は10時~19時。入場無料。一般見学者は事前予約不要。小中学生向け社会見学プログラムの団体予約を同施設のホームページで受け付けている。団体予約の入る時間は、米ギャラリーは貸し切りとなる。











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