脳科学者の中野信子先生が「怒りと上手に付き合う」ための親子トレーニングを教えます。
■“ツッコミどころ”を探す
子どもが「○○さんにひどいことを言われた」と憤慨していたら、まず、何を言われたのかを聞き出します。
気持ちが落ち着いたら、相手の弱点など「穴」を一緒に探しましょう。どんな人にも、弱点やツッコミどころはあるもの。
親がよく知っている相手なら、「幼稚園の頃、泣き虫だったよね」などと過去にさかのぼってもいい。親が知らない相手なら、わが子の長所を探して、相手より優れていればそこが「穴」になるかもしれません。次に何かを言われたときに、すぐに言い返せる材料を用意しておくのです。人は傷つくことを言われたとき、とっさに言葉が出てこないもの。あらかじめ言語化する練習をしておきましょう。
優しい子は気後れして言い返せないかもしれません。その場合は、悲しげな表情で「そんなふうに言われるとつらい」と伝える方法もあります。大切なのは、黙って耐えるしかないと思わせないこと。自分を守る方法があることを伝えましょう。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。



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中野 信子(なかの・のぶこ)

脳科学者、医学博士、認知科学者

東京都生まれ。脳科学者、医学博士。東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。著書に『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『毒親』(ポプラ社)、『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)、『エレガントな毒の吐き方』(日経BP)、『脳科学で解き明かすあの人の頭のなか』(プレジデント社)など。

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(脳科学者、医学博士、認知科学者 中野 信子 構成=大島七々三)
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