人口約2.8億人を抱えるインドネシアで、今、日本への関心が急速に高まっています。
従来からの日本に対する親近感に加え、日本への渡航ハードルの低下といった要素が重なり、インドネシア人の日本への旅行者が増えています。
日本発唯一の国際カードブランド「JCB」は、インドネシア市場において独自のポジションを築いており、近年はより富裕層をターゲットとする戦略を展開しています。
今回はインドネシア拠点長/佐藤さんにお話を伺います。
日本への旅行が選ばれる理由
インドネシアの方が日本に惹かれる理由は様々です。多様な日本食、品揃えが豊富で偽物の心配がない買い物、桜や雪といった四季の体験などなど。また、約8割のインドネシア人に訪日リピート意向があると言われています。
限られたマーケットでのさらなるセグメント戦略
インドネシアにおいて、クレジットカードは金融機関からクレジット(信用)を得られる一部のセグメントに限られた金融商品です。JCBは、日本発祥の強みを生かして、同セグメントの中でも上位層に対し、プラチナグレード以上のカードを中心に展開してきました。
現在、インドネシアで発行されているJCBカード会員の約9割がプラチナグレード以上です。
近年では、提携先銀行のプライベートバンキングのお客様を取り込むため、最上位プラチナカードの推進を強化しています。
日本に行くならJCBカード
前述の通り、インドネシアで独自のポジションを築いているJCBですが、インドネシア会員にとって、日本へ旅行する際に付加価値をもたらすカードでもあります。
日本渡航前はオンライン旅行サイトや旅行保険の割引、人気レストランの特典付き予約。滞在中は百貨店やアウトレットモールなど小売店での割引や空港ラウンジへのアクセス。
インドネシアでのプロモーション
インドネシアでは「SUGOI Japan」をブランドメッセージに、日本旅行に関するプロモーションやサービス情報を集約して発信しています。Webでの情報提供に加え、高級ショッピングモールやトラベルフェアへの協賛、街中や店舗でのサイネージ展開、提携金融機関のWeb・SNS・Eメールを通じた告知など、多角的なアプローチを展開。さらに、プライベートバンキングを利用する富裕層のお客様には、専属のリレーションシップマネージャーを通じて、JCBカードの申し込みや会員限定サービスを案内するなど、認知拡大と会員獲得を進めています。
日本とインドネシアをつなぐ存在として
JCBは、インドネシアのクレジットカード市場で一定の存在感を築いています。今後は、提携先銀行のプライベートバンキングのお客様にとって魅力あるサービスの開発・提供を強化し、日本インバウンドを含むJCB取引全体の拡大を図りたいと考えています。
魅力あるサービスの開発のためには、日本企業や自治体とのパートナーシップが不可欠です。JCBは、クレジットカードビジネスを通じて、日本に関心のあるインドネシア金融機関のお客様と、日本インバウンドを誘致したい日本企業や自治体をつなぐ役割を果たし、結果的に多くのインドネシア人旅行者の方がより魅力的な日本滞在を楽しめるよう、可能性を広げていきたいと考えています。
市場背景から具体施策まで、JCBのインドネシア戦略の全体像は「JCB to」で詳しく解説しています。
※記事の情報はインタビュー時点(2026年3月)のもの。