近年、ネット投票の普及を背景に市場の拡大が続く公営競技は、地方自治体にとって重要な財源である一方、競技場への来場者は長年にわたり特定のファン層を中心に支えられており、「若年層やファミリー層など、これまで接点の少なかった方々にどう足を運んでいただくか」は、多くの主催者・施行者(自治体)が抱える共通課題となっています。

行政・地方公共団体向けソリューションを提供するSBプレイヤーズ株式会社の子会社で、公営競技のインターネット投票サービスを提供するオッズ・パーク株式会社(以下、オッズ・パーク)は、自治体と連携しながら、競技場の有効活用や新たな来場接点づくりに取り組んでいます。


ネット投票が広がる今だからこそ、あえてリアルの現場に目を向け、競技場という「地域資産」そのものの価値を見つめ直していく。そうした考えのもと、各地でさまざまな挑戦を始めています。

取り組みの一環として、2026年2月、浜松オートレース場で開催された「オッズパークpresents SG第39回全日本選抜オートレース」にあわせて、「出張型釣り堀」イベント「海魚RUSH produced by OddsPark」を実施しました。会場には地域の子どもたちを中心に約180名が参加し、競技場ではこれまであまり見られなかった家族連れでにぎわう光景が広がりました。

本レターでは、浜松オートレース場の事例を中心に、競技場が地域の中で持つ価値をあらためて見つめ直し、「地域にひらかれた場」としての可能性を広げていく取り組みをご紹介します。

■背景:「地域資産プロデュース」という発想

SBプレイヤーズは、「情報革命で人々を幸せに~ITで地域社会に活力を~」という経営理念のもと、「地域を活性化する」「地域に貢献する」ことを目指して事業を展開してきました。今回の取り組みは、子会社であるオッズ・パークが、その理念をリアルの現場で体現する一例です。

公営競技場は、地方自治体にとって重要な役割を担う一方で、地域の方々にとっては、必ずしも日常的に足を運ぶ場とはなっていない側面もあります。オッズ・パークは、自治体と連携しながら、施設の有効活用や新たな接点づくりといった課題に向き合ってきました。

今回の取り組みでは、「釣り堀」という親しみやすいコンテンツを通じて、競技場を「誰もが気軽に訪れることができる地域の場」として捉え直し、その価値をあらためて見つめ直す機会につなげたいと考えました。

競技場は、競技を実施する場であると同時に、人が集い、地域と接点を持つことのできる貴重な資産でもあります。そうした価値を、自治体や関係者の皆さまと連携しながら、それぞれの地域にふさわしい形で少しずつ引き出し、地域の中で見える形にしていくこと。そこに、私たちは取り組んでいます。


■現場レポート:なぜ、オートレース場で「釣り堀」なのか?~約180名が参加した「海魚RUSH produced by OddsPark」~

2026年2月23日(月・祝)、浜松オートレース場で開催された「SG第39回全日本選抜オートレース」にあわせて、「出張型釣り堀」イベントを実施しました。

—公営競技場の新たな価値を見つめ直す— オッズ・パークと自治体がともに進める競技場を「地域にひらかれた場」へとつなぐ取り組み


多くの家族連れが開門前から長蛇の列をつくり、整理券はイベント開始前に配布終了となるほどの盛況ぶりでした。また、普段よりも県外ナンバーの車が多く見られ、広域からの来場もうかがえました。

今回の取り組みは、来場体験そのものに焦点を当て、「まずは競技場に足を運んでいただき、場の雰囲気や新たな魅力に触れていただくきっかけをつくること」を目的として実施しました。

■協働の裏側:ノウハウの「横展開」が生んだ、自治体との連携

以前、伊勢崎オートレース場でオッズ・パークが実施した釣りイベントの事例を踏まえ、浜松市から同様の取り組みに関する相談が寄せられ、実施に向けた検討が進みました。単発のイベントにとどまらず、地域特性に応じた成功ノウハウが今回の連携に繋がりました。

【自治体コメント】

—公営競技場の新たな価値を見つめ直す— オッズ・パークと自治体がともに進める競技場を「地域にひらかれた場」へとつなぐ取り組み
浜松市 産業部 産業振興課 公営競技室長

池野 聡明氏

近年、オートレースの来場者数は減少傾向にあり、従来のファン層の高齢化も進む中、競技場に足を運んでいただく機会づくりが重要です。選手にとっても、直接お客様に応援してもらえることは大きな力になりますし、リアルの熱気は、競技場ならではの魅力の一つです。

近年、浜松オートレース場では、食フェスなどのイベントを実施し、来場のきっかけづくりを積極的に進めていましたが、あえてオートレースと直接関係のないコンテンツも実施してみたいと考えていました。そのような中で、伊勢崎オートレース場で好評だった「出張型釣り堀」の事例を受け、同様の取り組みの実現可能性について関係者と協議を進めました。

競技と無関係な体験型コンテンツを通じて、地域の方々にとって、より親しみやすい場として認識いただけるようにしたいという想いが中心にありました。浜松市は浜名湖や海に囲まれ、釣り文化が根付いていることもあり、地域性とも親和性の高い企画だったと思います。

大人の社交場というイメージが先行しがちな場所ですが、子どもたちが非日常な体験をできたことが良かったですし、地域の方々に競技場の価値を見直していただくきっかけになったと感じています。
引き続き、競技場を「地域にひらかれた場」として感じていただけるようにしたいと考えています。

■今後の展開:競技場の価値を、少しずつ地域にひらく

これらの取り組みは、今はまだ“種まき”の段階にあります。

短期的な成果を追うのではなく、競技場が地域の中で本来持っている価値を、少しずつ映し出していくことが大切だと考えています。

公営競技場は、レースを実施する場であると同時に、人が集い、地域と接点を持つことができる貴重な資産でもあります。

そうした価値を、自治体や関係者の皆さまと連携しながら、それぞれの地域にふさわしい形で少しずつ顕在化し、地域にひらかれた場としての可能性を丁寧に広げてまいります。

【担当者コメント】

—公営競技場の新たな価値を見つめ直す— オッズ・パークと自治体がともに進める競技場を「地域にひらかれた場」へとつなぐ取り組み
オッズ・パーク株式会社 公営競技推進部 部長

塚田 耕路

オッズ・パークがインターネット投票サービスを提供できているのは、全国各地にリアルな競技場があり、公営競技が継続して開催されているからこそです。だからこそ私たちは、日々のサービス提供にとどまらず、競技場が地域の中で持つ価値を持続的に活かしていくことにも責任があると考えています。

そのため、自治体や地域の皆さまと連携しながら、地域の方々が競技場に足を運ぶきっかけを丁寧につくり、場の雰囲気や臨場感に触れていただく機会を広げていくことが重要だと考えています。

今後も、地域ごとの特性に応じた取り組みを通じて、競技場が持つ体験価値や地域との接点を少しずつ広げてまいります。

オッズ・パーク株式会社

—公営競技場の新たな価値を見つめ直す— オッズ・パークと自治体がともに進める競技場を「地域にひらかれた場」へとつなぐ取り組み
公営競技のインターネット投票サービスサイト「オッズパーク」を運営しています。全国の地方公共団体から公営競技(地方競馬・競輪・オートレース)に関する投票券の販売業務を受託し、安心・便利にご利用いただけるサービスを提供しています。また、予想情報やレース映像などの充実したコンテンツ配信や、多くの金融機関および決済サービスと提携し、様々なお客様にご利用いただける環境を整えています。

今後も当社は、インターネット投票サービスを通じて投票券販売の拡大を推進するとともに、収益の一部を畜産振興や地域産業の発展など幅広い分野に還元することで、地域社会の活性化に貢献します。

【「オッズパーク」サービスサイト】

-スマートフォン :https://sp.oddspark.com/

-アプリ :https://www.oddspark.com/member/app/release.html

-パソコン :https://www.oddspark.com/

SBプレイヤーズ株式会社

—公営競技場の新たな価値を見つめ直す— オッズ・パークと自治体がともに進める競技場を「地域にひらかれた場」へとつなぐ取り組み
「情報革命で人々を幸せに~ITで地域社会に活力を~」を経営理念に、事業子会社を通じて地域活性化に貢献しています。公営競技のインターネット投票サービスの運営および投票券の販売(オッズ・パーク株式会社)、ふるさと納税ポータルサイトの運営および自治体向け運営業務の一括代行(株式会社さとふる)、環境制御システムを導入した先端施設での農業(株式会社たねまき)、テクノロジーによる環境価値の創出・販売支援(株式会社ステラーグリーン)を展開し、自治体や企業との連携により革新的で最適なサービスを提供します。


SBプレイヤーズ株式会社:https://www.softbankplayers.co.jp/
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