「Your symbol, your memento, your legacy. / あなたの象徴、形見となり、継承されるもの。」をコンセプトにかかげるアイウェアブランド〈Yin Year(インイヤー)〉は、人が本来生まれ持つ美しさと、個々の経験の中で培われていく美意識を、独自の視点で解釈し、広島という地で撮り下ろした特別なアートワーク『追憶』を発表した。
モデルとして起用したのは、広島県出身であり、ネザーランド・ダンス・シアター2(NDTⅡ)やバットシェバ舞踊団など世界屈指のカンパニーへの在籍経験もあるフリーのダンサー/振付師・堀田千晶。今回のアートワークでは、ブランドコンセプトの一つである「象徴」を改めて捉え直し、人の美しさ・美意識を再解釈した。舞台となった広島には、痛み、怒り、そこから生まれた希望、喜びなど、この地が抱えてきた多重な記憶の層と、固有の感情が、グラデーションとなって蓄積し存在している。そしてダンスは、身体が本能として反応し、言葉で語るより先に感情を表面化させる。誰からも制限されることなく、身体から外界へ発露される感情こそが人間本来の美しさであり、そこに真の「象徴(= symbol)」を見ることができるのではないか。そう仮定し、その瞬間、刹那を映像に収めた。〈Yin Year〉は昨年の10月にも、フィリピンで撮り下ろした2つの映像作品を発表している。これらの実験的とも思われる作品群は、広告的ではなく、むしろブランドコンセプトである「Your symbol, your memento, your legacy.」を、ブランド自身が問い直し、解体し、再構築するまでのプロセスのアウトプットだ。眼鏡は、それ単体で完結するものではなく、顔に寄り添い、環境と響き合いながら存在する。まるで影(= Yin)のように寄り添い、その人の人間性を照らし、ともに年を重ねる(= in year)。眼鏡がもつ可能性を拡張し続ける〈Yin Year〉の活動に、これからも目が離せない。