
7月24日(水)、日本時間では25日(木)2時からいよいよパリ五輪の初戦に臨むU-23日本代表。
初戦の相手はパラグアイ。
今回はその14年前のワールドカップで日本と対戦したパラグアイ代表のスタメン11人を振り返ってみる。
GK:フスト・ビジャール
当時の所属:バジャドリー(スペイン)
パラグアイ代表歴代2位の120試合に出場した守護神。コパ・アメリカにはなんと7大会に出場したレジェンドだ。この日本戦ではキャプテンも務めていた。
大会後は2011年に南米へ戻り、エストゥディアンテス、ナシオナル、コロ・コロでプレー。41歳まで現役でプレーし、2018年に引退を発表している。
DF:カルロス・ボネット

当時の所属:オリンピア
右サイドバックとしてパラグアイ代表80キャップを持つ名DF。ワールドカップには2002年、2006年、2010年と3大会にわたって招集されている。
2010年の南アフリカ大会直後にリベルターへと移籍し、その後セロ・ポルテーニョ、デポルティボ・カピアタ、ナシオナルでプレーして41歳で現役引退した。
DF:パウロ・ダ・シルバ

当時の所属:サンダーランド(イングランド)
イタリアのペルージャで少し中田英寿と同僚だったセンターバック。メキシコのトルーカで長く活躍したことで知られるが、その後イングランドやスペインでも少しだけプレーしている。
2017年に引退したパラグアイ代表では、ビジャールを上回る歴代最多の148キャップを記録。さらに、44歳となった現在も4部のアトランティダで現役を続けている。
DF:アントリン・アルカラス

当時の所属:クルブ・ブルッヘ(ベルギー)
大工として働きながらサッカーをしていたという経験を持つ叩き上げのセンターバック。スカウトの誘いでアルゼンチンでプロデビューし、ポルトガルのベイラ・マールでブレイクしたという珍しい選手だ。
大会後はベルギーからイングランドのウィガン・アスレティックへ移籍してイングランドでも活躍。昨年、5シーズンを過ごした国内の名門オリンピアで現役を退いた。
DF:クラウディオ・モレル

当時の所属:ボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)
モレル・ロドリゲスとも呼ばれ、パラグアイ出身であるが、少年時代にアルゼンチンへと渡ってサン・ロレンソのユースに所属。プロではセンターバックや左サイドバックとして活躍し、パラグアイ代表35試合に出場した。
2018年に現役を離れた後はすぐに指導者へと転身。所属していたサン・エリシオで監督を務めた後、古巣のボカ・ジュニオルスに戻ってユースのコーチなどを務めている。
DMF:ネストル・オルティゴサ

当時の所属:アルヘンティノス・ジュニオルス(アルゼンチン)
アルゼンチン生まれのパラグアイ代表選手で、2017年まで31試合に出場したボランチ。アルヘンティノス・ジュニオルスでプロデビューし、この大会後にサン・ロレンソへと移籍した。
2017年にサン・ロレンソを一度退団したが、オリンピア、エストゥディアンテス・リオ・クアルトを経て2021年に復帰。引退まで2シーズンにわたりプレーした。
CMF:エンリケ・ベラ

当時の所属:LDUキト(エクアドル)
パラグアイのリーグを若くして離れ、エクアドルで台頭したという守備的MF。2006年に加入したLDUキトで大ブレイクし、チームも2008年にコパ・リベルタドーレス制覇を成し遂げた。
この大会が行われた2010年夏には、メキシコのクラブ・アメリカで失敗していたためにLDUキトにローン移籍中。そして大会後にアトラスへと売却された。
CMF:クリスティアン・リベロス

当時の所属:クルス・アスル(メキシコ)
クルス・アスルで長く活躍したパラグアイの名ボランチ。2018年に代表引退するまで101試合でプレーし、16ゴールを決めた。
大会後はサンダーランドへ移籍してイングランドに進出も、欧州ではそれほど成功できず。2013年にブラジルのグレミオと契約して南米に戻り、オリンピア、リベルター、ナシオナル・アスンシオンを経て、2022年にリベルターへ復帰。41歳となった現在もプレーしている。
右FW:ロケ・サンタ・クルス

当時の所属:マンチェスター・シティ(イングランド)
パラグアイのイケメン長身ストライカーとして一世を風靡したサンタ・クルス。バイエルン・ミュンヘンでのプレーで注目を集め、ブラックバーン・ローヴァーズを経て当時はマンチェスター・シティに所属していた。
2016年にパラグアイへと戻って名門オリンピアに加入し、ベテランになってからも得点を量産。リベロス同様2022年にリベルターへ移籍すると、昨季はリーグ3連覇に貢献した。
8月に43歳の誕生日を迎える今季もここまで19試合に出場、2ゴールを決めている。
左FW:エドガル・ベニテス

当時の所属:パチューカ(メキシコ)
名門リベルターで若くしてブレイクしたFW。2009年にメキシコのパチューカへと移籍し、その後北米、南米の様々なクラブでプレーした。パラグアイ代表では56試合9ゴールという成績だ。
36歳になった現在はペルー1部のウニベルシダー・セサル・バジェホ(UCV)に所属しており、今季はここまで10試合に出場している。
FW:ルーカス・バリオス

当時の所属:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
ボルシア・ドルトムントで香川真司とコンビを組んだことで知られているパラグアイの名ストライカー。意外にも代表では36試合10ゴールと中心選手だった時期は長くない。
ドルトムント退団後は中国に渡ったが活躍できず、その後はジャーニーマンに。昨年、プロになってから初めて母国のクラブと契約し、39歳の今季も1部リーグのスポルティーボ・ルケーニョに所属している。